がさつな彼女は松川の彼女

第13話 レモン味 〜松川side〜 ページ14

貴『いっせー、のせいでしょーが、』




そう言って、彼女は
俺の方を向いてくれない、


彼女の
頰が赤いのが
だんだん、赤くなっていくのが分かる、



あぁ、



そんな顔をされると、








愛しくなってしまう、






胸の奥がきゅーって
なる、







松『A………』




と、彼奴の名前を呼ぶ、
何時もとは違う、変な声の俺、







松『こっち、向いて、』







そう、言うと
彼女はゆっくりと、俺と目を合わせ



見つめ合う形に、






そんな、目で見ないでくれよ、
また、したくなってしまう、









抑えよう、抑えようと

すればするほど、






抑えが効かない、






なぁ、A、いいだろ、







そっと、彼女の肩に
手をおく、









近くなる、








この距離が、








もどかしい、









はやく、はやく、









貴『ちょ、ちょっと、すとっぷ！！』


松『んぶっ、』







と、彼女の手でガードされる
唇が彼女の指に当てらてたまま


静止状態、






そして、沈黙に、



松『………』





黙ってみて、気づく、
自分が何をしたのか。





松『っっっ！！』






恥ずかしくなる、
部活中、あれだけ



恥ずかしい、と思ってたいた筈なのに、







貴『あの、さ、何であの時、き、キスしたの、』






と、彼女は聞いてきた




俺は、彼女にまだ、手で抑えらた
ままなので、




松『はれは、おはまか、』




と、言うと




貴『あぁ！！ご、ごめっ、私の手のせいで、』



と、慌てて
手を離す彼女、





手を離され、
俺は、彼奴に正直に







話そうと、口を開く、





松『……ぁ、の、俺さ、恥ずかしい事に
その、お前さんが初めてな訳なんですヨ、



キスも付き合うのも、』


コク、コクっと、
相槌をうちながら、

聞いてくれる、A



松『それで、さ、昼休み、俺
お前が、Aが話しかけてくれた時
話せなかった時な、お………』




及川、って

なぜか、言えない、

何故だろう。


及川の名前が言えない、
言ったら、何か、少し負けた気がして、


何に負ける？




と、俺が言葉に詰まっていると、


どしたの、と俺に聞く
彼女に、俺は、



松『あ、あぁごめん、えっと、
それで、昼休みの時友達に言われてさ、
「キスした事ないの、松川って、」
ってさ、』



俺は、何で及川の名前が言えずに
嘘をついてるのだろう、

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