図書室ものがたり。

本棚の奥に。11 ページ13

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どうしたの急に(笑)

私の思う恋は

胸がどきどきして、

一緒にいるのが幸せで、

その人をみると笑顔になれて、

ちょっと苦しかったりもする

そういうのだと思うよ！

Ｉくんは、恋ってなんだと思う？

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これが、Ｋの考える恋か……


部活終わりに歩きながら交換文庫を読んでいた。


僕は…


僕の考える恋は……


｢ーーー！？！んー！｣


よくわからない叫び声……がした。


｢ーんーっぅわあぁぁ！｣


その声の方向をみると、、


ゴミ箱に頭を突っ込んでる人がいた。


……いやどういう状況だよこれ。


女子……だな、それに上履きの色から３年生だと分かる。


とりあえず声をかけてみることにした。


｢あの…？大丈夫…ですか？｣


｢ん？大丈夫だよーってぅわあぁぁぁ！！！｣


｢ちょっ倒れた！？大丈夫じゃないし！｣


｢ん…あはは、ごめんね！｣


そう言いながら彼女は起きあがった。


なんと言うか、一言で言うと美少女だった。


ゴミ箱から出てきたとは思えない可愛さ。


｢って君？おーい聞いてる？｣


｢あ、聞いてなかったです｣


｢うわー正直すぎるよ君ー｣


あぶない、少し見とれてしまった。


｢で……先輩はなにをしてたんですか？｣


｢あ、えーっと…｣


先輩はゴミと一緒にばらまかれた靴を拾った。


寂しそうな苦笑い。


そうか、先輩は……


｢洗うの、手伝いますよ｣


｢えっ？いいよ！見られたら君も……｣


｢大丈夫だから、ほら｣


僕は先輩の靴を取り、水道へ向かう。


｢…うん、ありがとう！｣


先輩の作り笑いじゃない、ほんとうの笑顔だった。

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