鈴の音色 2【HQ 西谷夕】 (ページ27)

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第70話ページ27

Aside

お昼を食べ終わって勉強再開して…あっという間に夕方になった。集中なんてとっくに切れてしまっていたみんなはそれぞれやりたい事をやっていた。

縁「もう5時か…なぁ、明日ってどうすんだ？」

『やるならやるで別に構わないけど。』

正直、テスト前日は一人で勉強した方が余計な事を考えずに集中できるから集まる必要はないと思っていた。

田「どうすんだ？」

西「……」

雪「…」

誰も何も言わない。

『正直、前日くらい一人で勉強した方が集中できると思うけど。』

思っている事を口にした。

成「まぁそれでいいんじゃない？どうしても分からなければ連絡取ればいいしさ。」

木「俺はそれでいいよ。」

雪「私もそれでいいけど……西谷、どうなん？」

西「ん…」

縁「…聞いてないな。ま、それでいいんじゃね？」

明日はそれぞれで勉強する事になった。私は集まろうがそうでなかろうが関係なかった。
みんな、もう教えずとも自分でできるから。

『…なら、ひとまず今日で終わりね。雪、私はそろそろ帰るけど。』

雪「ん！私も帰ろうかな！」

田「そうか。今日もありがとう夜月さん！お見送りを…」

『ここで平気。』

考え事してる人、いるみたいだから。

雪「みんな明後日から頑張ろうね～！じゃ！田中、色々サンキュ♪」

『お姉さんに差し入れありがとうって、伝えておいて。』

田「そうか。おうよ！気をつけて帰れよな！」

木「今日もありがとう！」

成「また月曜日な～」

西「……」

私と雪は階段を降りてドアを開けようとした時

縁「夜月さん、吉村。」

縁の下君が下まで来て呼び止められた。どうやら雪に何か言おうとしていた。
少しため息をついた縁の下君は

縁「…後は任せろ。気をつけてな。」

『「またね。」』

そう言って私たちは田中君の家を出た。