優等生は恋を知ったようで。【朝比奈まふゆ】

第十五話『小川奏太』 ページ21

、
〜中学時代〜

Aside

最近、奏太の様子がおかしい。


一緒に帰ろうと誘っても

奏太『ごめん、今日もちょっと用事があるから。』

と断られてしまう。


俺は何かしたのだろうか。




友1『じゃあ、聞いてみれば？』

A『...え？』

友1『だから、聞いてみれば？』
A『もしかして、漏れてた...？』

友1『めっちゃ漏れてた。』

A『まじかあ...』

まさか心の声が漏れていたとは...

友1『で、どうするの？聞くの？』

A『..多分聞いても曖昧に返されると思う。』

友1『まあ、聞くに越したことはないっしょ』

A『"聞く"をごり押しするんだ..まあ、でもそこまで言うなら聞いてみようかな。』

友1『おう。』

〜放課後〜

A『奏太！』

奏太『...A。ごめん、今日も＿＿』

A『その前に話したい事があるんだ。』

奏太『ｯえ？』

A『最近、俺のこと避けてるよね？』

奏太『え...と、それは...』

A『...俺のこと嫌いになった？』

奏太『ち、違う！』

A『じゃあ何？』

奏太『えっと...』

そのとき

『奏太くん？行くよ』ﾆﾔﾆﾔ

『早くしてよね』ﾆﾔﾆﾔ

奏太『ﾋﾞｸｯ う、うん...じゃ..』
ﾀｯﾀｯﾀｯ

A『奏太..』



そこから奏太と関わることはなかった


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

A『奏太！！』

奏太『ｯ！！』ﾀｯﾀｯﾀｯ


声をかけても避けられるし


ーメッセージー

フェに奏太。話したい事があるんだけど。


フェにそうたー?




メッセージも全部既読スルー



...俺、嫌われたかな。


そんなこんなであっという間に卒業式になった


『卒業おめでとー！！』

A『おめでとう。』

『鳳先輩！卒業してもお元気で！』

A『うん。ありがとう。』

そんなときに

ﾋﾟｺﾝ
A『？』

ーメッセージー

奏太話したい事がある。屋上にきて


A『(奏太...！？)』



フェにわかった。すぐいく




『A？どこ行くの？』

A『ちょっと教室に忘れ物！』

『そっか。いってらー』

ﾀｯﾀｯﾀｯ

俺は屋上に向かった

ーーーーー
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