＊トリップをした少女＊【テニプリ】part5

227話*集中* ページ37

［カランｯ―――］


鳳を見にコートへと向かっている間、

不意に前の方で、そんな音がした。


これは……

刃。

細く、平べったく

銀色に輝く


カッターの刃


一瞬、カッターを持ったみんなの顔が浮かんだ。


違う。

アイツ等はもう、倒した。


それじゃぁ……



A「誰だｯ!?」


僕は一瞬で周りを見渡した。








…誰も、いない。


逃げ足の早い奴だ。


そう思いながらも、不安は拭いされなかった。




越前はこんな卑怯な真似はしない。

もししたとしても、逃げることはない。越前は逃げることが嫌いだから。


じゃぁ鳳か……？

いや、あの時…カッターを見た僕の反応を一番怖がっていたのは鳳だ。

だからといってしないという確証はない。

でも…

あの185cmもある鳳の気配に気づかないはずはない。

僕が気配を察知できない程の身長……

せめてあと5cm〜10cm小さい者でないと僕が気配を察知できないなんてことにはならないはずだ。


それもこんな宣戦布告しているような仕掛け

そんな殺気のある相手に。

僕が気付かなかった。



どうして



こんなこと。



鳳でも、

越前でもない。





それじゃぁ…





一体、誰だ。









僕にこんなことをする馬鹿者は





一体、誰だ。









いや、



もしかしたら……









今まで倒した奴らの顔が脳裏に浮かんだ。




復讐に来たのか？




…いや。



何かが、




違う。









―――――
☆生存者確認←☆
菊丸*越前
鳳*芥川
柳生*丸井*切原

☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――

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