215話*声* サボりすいません ページ25
里穂「Aちゃ…」
A「それじゃ」
僕は里穂の言葉を遮るようにそう言うと、里穂に背を向けた。
後ろから刺されても文句の言えない恰好。
でも、
今は何の警戒心も無く背を向けられた。
そのまま外へと出ると腹ごしらえの終わった僕は再びコートを見ながら軽く歩いた。
切原「先輩っ!練習試合やりましょう!」
切原がキラキラとした目でそう訴えかけて来たりもするけど、
僕はバカじゃない。
A「ご飯食べ終わった後に運動したら腹痛くなるじゃん」
腹痛は僕の嫌いな物の一つ。
だってあれ、治しようが無いし。嫌だ。
切原「えー… う…分かりました」
聞き分けの良い所が切原の良い所だと思う。
A「切原、足の角度もうちょっと深く」
僕は練習をしている切原に少しそんな言葉を言いつつも時が来るのを待った。
『えっと…テニス部の皆さん、昼ご飯が出来ました』
里穂のそんな放送が入る。
切原「それじゃ!」
柳生「失礼します」
丸井「飯飯ー」
芥川「んー…ごはん…?」
4人が食堂へ行くのを見送り、僕は切原のラケットを持ち上げた。
少し軽めの黒いラケット。
そのうえでポンポンとボールをはねさせる。
「 相変わらず 上手いな 」
どこからかそんな声が聞こえた。
低い、響くような声。
きっと30代か40代ぐらいだ。
声に威厳が有る。
まるで何かを物語っているように。
A「誰…?」
その前に、今の声はどこから聞こえた?
前でも後ろでも左右でもなく、
上でも下でも無い。
まるで小さな声が風に乗って来たかのようにすっと入って来る。
A「誰!?」
僕は大き目の声で叫ぶようにそう尋ねる。
しかし、答えは返って来ない。
いや、僕は心のどこかで分かっていたような気がする。
もうこの声は聞こえないって。
でも、同じように直感で思うんだ。
この声は聴いたことが有る。またどっかで聞けるって。
そして、
『あの声をもう一度聞きたい』
そう無意識に思っていた事に気付いた。
―――――
☆生存者確認←☆
手塚*菊丸*越前
鳳*芥川
柳生*丸井*切原
☆Aちゃんの味方(?)☆
芥川
柳生、丸井、切原
(菊丸)
―――――
こういう謎のやつ書くの大好きです
216話*地雷落としたけど処理は結構後になります*→←214話*ごめん*
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月夜見(プロフ) - さっこさん» 分かります(キリ← 真田=wwww 的な雰囲気ですね(笑) (2015年5月10日 15時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 月夜見さん» 話に困ったときに名前を出すと会話が広がる(( (2015年4月22日 22時) (レス) id: a7371a86a7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - ゆーまさん» いえいえ、お気に入りにして頂きありがとうございます。そしてそのように言って頂けなければ違反だと言うこともわからない作者様もいらっしゃると思いますので謝ることはないと思いますよ。ありがとうございました。 (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - さっこさん» 確かになりますね(笑) おかげでネタには困らない(( (2015年4月21日 0時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーま - 奏さん» あ、いえ。私もなんか荒らしてしまって申し訳ないです…つい、お気に入りの小説でしたもんでつい本気になっちゃって…;;冷静に考えれば一人に対して言ってませんね。すみません;; (2015年4月5日 3時) (レス) id: 21e24847c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜見 | 作成日時:2014年4月12日 2時