忍たま初日 の段 7 ページ3
ギャアギャアと大所帯で医務室へ。
中には善法寺くんがいた。
雑「すまないが、Aを診察して欲しいんだが・・・校医の新野先生は?」
善「新野先生は今金楽寺へ・・・Aさんどこかお怪我でも?!」
私「いやっ・・・そういうわけでは・・・」
マラソンでぶっ倒れて運ばれてきましたなんて口が裂けても言えな・・・庄「実は授業でマラソンをしていたら、倒れてしまって。」
あぁ、庄ちゃん・・・。
善「えぇ?!それはいけませんね。すぐに診察しましょう!」
仙「伊作、私も手伝おう。」
食「伊作!同室じゃないか!俺が手伝うぞ!」
潮「いいや!!お前では役に立たん!俺が!」
七「怪我か?私が唾をつけてやろう!」
唾はちょっとご遠慮いただきたいなーと考えていると、雑渡さんが私を床へおろした。
そしてあれよあれよという間に、ぞろぞろついてきた大所帯を医務室から追い出してしまった。
襖の向こうからは、開けろだの、委員長なのに医務室から追い出されて不運だの声が聞こえるが、
雑渡さんは一切無視だった。
雑「さぁ、うるさいのは居なくなったね。」
ちょっと楽しそうにしている雑渡さん。
私「雑渡さんがおんぶして校内を歩くからですよ!」
雑「その方が、Aが誰のものかよくわかるだろう。」
雑渡さんは忍術学園では大胆すぎる。もうキュン死し足りない。
雑「さあ、ここに寝て。足を揉んであげる。」
私「いやっ恥ずかしいので・・・雑「早く。」
もう恥を捨てよう。
布団に寝ると、雑渡さんが足をゆっくり揉み始めた。
雑「これで明日も走れるだろう。」
私「えー明日もマラソンなんですか?」
雑「うん。しばらくマラソンかな。Aも1年は組のよいこ達も体力ないし。」
私「お手柔らかに・・・」
雑「私がまた揉んであげるから大丈夫。」
それはそれで大丈夫なのか。
マラソンと雑渡さんのマッサージで私の心臓は一生分のドキドキを使い果たす気がしている。
ー雑渡さん目線ー
Aを背負って校内を歩けば、忍たま達が集まってくることなんか分かっていた。
それでも、Aに触れられるのは私だけだ、と見せて歩きたかった。
私の心はこんなにも狭かったのかと驚く。
Aの髪を結い直している時、は組のよいこ達が話しているのが聞こえた。
忍たまが見ても明らかな程に、土井半助はAへ好意を寄せている。
上級生の忍たまは言うまでもない。
忍術学園での生活は始まったばかり。
今日もまた一人ため息をつく。
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅狼 - 雑渡さんがカッコ良すぎて可愛すぎて、何なんだ、でも完結なのちょっと寂しいです、続きが気になります!!!!!! (11月9日 23時) (レス) @page9 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 完結⁉️ (10月27日 14時) (レス) @page9 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ餅 - 私、アニメでの初恋が雑渡昆奈門さんなので本当にキュンキュンしながら拝見させて頂いてます!とても面白くて雑渡さんカッコイィってなりました!! (10月2日 0時) (レス) @page9 id: ba2b3def77 (このIDを非表示/違反報告)
雑渡花(プロフ) - 樹さん» 樹さん、ありがとうございます!お誕生日にまた読み返してください!本編も番外編も色々お届けしていくので、お付き合いください!いつも応援ありがとうございます。樹さんも、お体気をつけてくださいね! (2022年3月8日 10時) (レス) id: f89ab8bbea (このIDを非表示/違反報告)
樹 - お誕生日編第2段!!!!すっごく楽しみにしてました!!タソガレドキ忍軍に総出で祝ってもらえる人生、、最高すぎます(泣)!!この先も楽しみです!無理せずに頑張ってください! (2022年3月6日 1時) (レス) @page6 id: a0586360be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雑渡花 | 作成日時:2021年10月19日 21時