5、「バカと馬鹿」 ページ5
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「真ちゃんってすっごい人気者だねぇ」
お昼休み。
一緒にご飯食べようと思って真ちゃんのところへ行くと、
屋上に行こうとしていたらしく。
あとを追いかけながら声をかけると
真ちゃんよりも三橋くんが反応した。
三橋「チゲーヨ俺が人気なの。
コイツは俺と一緒にいるからオマケで
騒がれてるだけなんじゃ」
「あーそういうことー？」
伊藤「オマケってなんだよ」
「もー真ちゃん。そんな怖い顔しちゃ駄目でしょ」
伊藤「……姉貴面すんなし」
「あ、ごめんごめん。恥ずかしかった？」
伊藤「そうじゃなくて…………」
言葉の途中で止まる。
なんでだろ、と見上げれば
口元をパクパクさせてて。
何かを言おうか言わないかを迷ってるみたい。
でも深くため息をつくと、
「バカ」と一言だけ。
「は？！バカ？！なんで？！」
伊藤「バカでしょ」
「帰国子女舐めんなよ！英語ペラペラだからね！」
伊藤「そういう馬鹿っていう意味じゃ」
「ていうか真ちゃんこそ頭悪いでしょ！！
先生にテストの点数聞いたんだからね！！」
伊藤「は？！何勝手に…！！」
三橋「俺様が置いてけぼり……」
そうこうしてるうちに屋上に到着。
わりとゴチャゴチャしていて、
壊れた机や椅子がいくつか並べられていた。
遠くの方に河川敷も見える。
「やっぱ向こうと景色がちがうなぁ」
やけに高いビルだったり、
ピカピカ光る看板だったり。
当たり前にあったものがないこの景色が
こんなにも心休まるなんて。
日本って凄いなぁ。
伊藤「……A」
「ん？？」
不意に真ちゃんが真面目な声で私を呼ぶ。
屋上の柵に肘を置くようにしてもたれかかった。
向こうの方で三橋くんはパンをもぐもぐしてる。
伊藤「…………なんでこっち帰ってきたの？」
「駄目だった？」
伊藤「はぐらかさないで」
「………」
伊藤「……『あっち』のことは？
解決したわけじゃないでしょ」
昔と変わらない、真剣で、真っ直ぐな目。
……変わってないなぁ。
それだけで私は嬉しくなる。
「真ちゃん」
大真面目バカな彼を安心させるために
私は大きく広くなった背中を軽く叩いてみせた。
男の子の、背中だった。
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「私はずっと前から覚悟してたよ」
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しぅ。(プロフ) - なーなー@今日俺さん» なーなーさん(´；ω；｀)見に来てくださりありがとうございます！亀よりも遅い更新頻度ですが楽しんでもらえるようがんばります！ (2019年5月10日 9時) (
レス) id: bf467c2801 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー@今日俺(プロフ) - やたーーーーー！！！！！！新作ダーーーー！！！待ってましたーーーー！！！！！叫び疲れましたーーーーー！！！！！ (2019年5月5日 20時) (レス) id: 17dfab9de5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ - いえいえ！いつもお忙しい中、更新お疲れ様です(*^^*) 少しでもしうちゃんのお力になれたなら嬉しいです！これからもがんばってね！ (2019年5月3日 23時) (レス) id: 5f3b97153b (このIDを非表示/違反報告)
茶乃豆 あん子(プロフ) - 体に良さそう笑 (2019年5月3日 19時) (レス) id: a5cb8bdaa1 (このIDを非表示/違反報告)
しぅ。(プロフ) - 茶乃豆 あん子さん» おいしそうだよね（棒）笑笑 (2019年5月3日 19時) (レス) id: bf467c2801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぅ。 | 作成日時：2019年4月23日 17時
