四十五 ページ44
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頭より身体が先に動いていた。
強く抱き締め、びくりとしなった隙に口を塞ぐ。
驚いて固まった彼を更に抱き込み、開いていた歯列を割り開き、角度を変え蹂躙しながら怯えて逃げる舌先を捉えた。
「いい子ですね…そう…絡めて」
無音の中、絡め合う音だけ。
恐怖に怯えてた彼が強張りを解き、口付けに夢中になってきた。
そう、もっと気を取られて。
「上手です……だめですよ…逃げないで」
とろりとしてきた慧さんから、徐々に力が抜けて。
抗う術を知らない肢体は俺のなすがまま。折れそうな細い腰に手を回せば、甘い吐息が首の後ろを撫でてくる。
頼む。俺の理性が持つうちに眠って。
やがてくたりと力が抜け、意識を手放して身体を抱え直した。良かった寝てくれて。
「ごめんなさい…慧さん」
完全に眠った彼を布団に入れ、目が覚める気配がないのを確かめてそっと部屋を出た。
外はもう暗くなってきていた。光先生はお戻りだろうか。
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夏夢(プロフ) - mikaさん» mikaさまありがとうございます(*≧∀≦)読み返して頂いてるなんて嬉しすぎます!焦れったい展開で申し訳ないですが、もう少しお付き合いくださいませ♪ (2019年9月1日 20時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - みるみるみるきーさん» ひかセンセーは周りのことなら敏いのですwそーよね、仕掛けるの見たかったっす!慧坊っちゃんも動くかなー?ヒャヒャヒャ♪ (2019年9月1日 20時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
mika(プロフ) - このお話が好きすぎて何度も読み返しています…!慧さんと雄也さんの関係もさらに動きそうな予感…!?続きを楽しみにしてます♪ (2019年9月1日 19時) (レス) id: 8f2d116da6 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - いやぁぁんん。光先生ッタラァー。察しが良すぎるー。そして、、なんですと?仕掛けたかったですと??なぁんてこと!!見たかったぞwwwそして、かわいいヤキモチもいい!さすがコウタさんの選んだ人〜〜。さて?色々バレちゃったシー。味方が増えた! (2019年8月28日 15時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - みるみるみるきーさん» 私もびっくりだよゆやさん(笑)一体誰に教わったんだー!そんなテクで落とした坊っちゃん大変にならないといーけど♪うひゃひゃ (2019年8月2日 20時) (レス) id: 6404b316b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏夢 | 作成日時:2016年10月17日 11時