病 弱 な お 姉 ち ゃ ん【神威】

斑ら模様の光陰 ページ38

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side？姉




『……何期待してるかわからないけど、お前はもう終わりなんだよ。だからほら、だーれも助けてなんてくれないわ。』



「…そんなわけっ」



そう言って、横目に周りの仲間の確認をする女はやっと状況を察したのか、顔を真っ青にして肩を震わせた



「…っぅ……」



『嗚呼、絶望しちゃった？うふふふふふ。それならよかったあ。絶望してくれないと楽しくないものね。ああ、でも________っ……』



「…ッ？…」



男「…！(急に動きが止まった…)」





グッ



『……嫌。まだ、遊び足りない。約束は守ったじゃない。遊び足りないわ！久しぶりなのにイイじゃない。この女を殺して………ん？嗚呼成る程。狩りたくてうずうずしてるのは貴女も一緒なのw!わかったわ…変わってあげる。』



「！？」



カチ

カチリ


男「(空気が変わった。雰囲気も、まるで違う……アレは何だ)」



『……』





_____
_


姉side



『……はあ。全く』



彼女にも困ったものね…
危うく全員殺されるところだった。



女に向けていた苦無を、死体が吊るされているワイヤーに向け放つ



ドサっと落ちる音が薄暗い路地裏に響いた
いくつもの肉片が上から落ちてくる。
それは、捥いだ腕だったり目玉だったり…
残虐すぎる行いに溜息をつきたくなった。
だって、あまりにも私と似てるから。




(こんな光景を見たら…神楽はどう思うだろう
やっぱり、私を軽蔑するのかなあ…)




それは嫌だなあと思いながら、只ぼうっと落ちてくる肉片を眺めていると、彼が此方へ刀身を向け迫ってくるのが視界に入った




避けるなんて安いにできる。
けれど、私は刀を避けなかった。
避けないというよりも、動かない、という方が正しいのかもしれないけど。






それはゆっくりと、ゆったりと私の腹部へと深く突き刺さって。






その光景をぼんやりと見ながら、私は片笑んだ

優しい嘘→←バトンタッチ

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