猫狩り ページ32
__
『夜兎の神様パイを作った♪〜あついあつい日差しが刺さる真夏のこと。夜兎の子ウサギ、そのパイとった♪
怒った神様は……』
次のページをめくると、そこには酷い台詞があった。
「?…神様はどうしたの?」
床から此方を見上げる神威の顔はまだ赤い。
熱が上がってきたのかもしれない、そう思いながらも、続きを急かす神威に答えた。一つの嘘を混ぜて。
『…神様は、その子ウサギに罰を与えました』
「どんな?」
『永遠に食べ物が食べられない体に変えてしまったのです。』
「えー…そんなのやだヨ。お姉ちゃんのごはんが食べれなくなるなんて」
頰を膨らませるその姿が可愛くてつい微笑した。
『ふふ。だったら、まずは元気にならないとね。その為にほら、眠りなさい。明日には、熱が下がってるといいわね』
「うん…」
『お休み…神威』
___
side you
ボトッ
『……なんて、つまらない世界』
先程の男を横目にそう呟く。
既に男は、息絶えていた。首と胴体を残して。
血がむせ返るこの狭い路地で、只ぽつんと転がる首。血が溢れ出す胴体。
あれから飽きてしまって…
茶番に付き合うのももういいか、そう思ったから右腕を捥いでみたら悲鳴をあげてね。彼は後ずさりをして「助けて」「見逃して」と言ったの。命乞いだなんてつまらないことをするから、つい首を切ってしまった。
(嗚呼、この猫のお仲間はこれを見てどう思うのかしら…)
少し興味を持ったから試してみようと思った。
男の首を持ち上げ、暗い路地を進む。
そして、右の角を曲がった瞬間突然視界に四つの光
『…(暗器が4つ…)』
「…死ね」
「ここでッ死になさい!」
4つの暗記を避けて、左へ曲がる
『(気配は5匹、仕掛けたのは2匹…これは揺動。ということは、、)』
ダッ
「……こちらが本命」
大きな鎌を振り上げ私を見下げる巨大な猫。
『それも揺動でしょう?本命は、、』
背後にスッと降り立つ気配。
それと同時に首に突きつけられる刃。
「此方です」
『ふふ、残念ですね…ですが、私は簡単に_____…?』
キィ
この音は…?
ズザッッ
『!…まあ、凄い』
気づけば、多くの糸が張り巡らされていた。宙吊りになる体を動かすと骨が軋む。
『先程の暗器といい、この揺動といい、目的は初めから私を吊るすことですか。』
「…そうだ」
→続
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
590人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
歴史クイズ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2022年8月29日 18時) (レス) @page23 id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 飴さん» いいえ。誤字などわざわざ教えていただき有難いです。ありがとうございます!最近更新できず待たせてしまっている状態でこちらこそ申し訳ないです。亀更新ですが、よろしくお願いします。 (2018年10月20日 23時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - とっても面白いです!あの、生意気で本当に申し訳ないのですが、「停まりゆく者」で「ご注文の粗茶です」というセリフがあるのですが、粗茶の意味は粗末な茶、上等でない茶、という意味です。注文するものではありません。生意気に指摘してしまって本当にすいません! (2018年10月16日 17時) (レス) id: 2b842d3a3b (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 山乙女 桜さん» そう言ってもらえると嬉しいです!ありがとうございます。 (2018年7月24日 23時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - なにこれ面白い (2018年7月24日 18時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:金糸雀 | 作成日時:2017年2月25日 18時