病 弱 な お 姉 ち ゃ ん【神威】

警告 side阿伏兎 ページ23

.



「はああ…」



まったく何がお話だよ…ありゃあ、、脅しの間違いだろおが



あー怖かった…おじさん腰抜かすかと思ったよまったく…恐ろしい女が子兎の姉貴なもんだなあ







〜数刻前〜




「……」


『……』



先刻からお互い沈黙



いやなあ？話があるって言われたもんだから移動したものの…一向に口を開かねぇときた




あー…これはおじさんから話しかけるべきなのかねぇ…




そう考えて口を開こうとした時だ









「…阿伏兎さん」




ニコニコと愛想のいい笑みを浮かべながら




「この前あの路地裏に、、いらっしゃいましたよね？」




その笑顔と裏腹に冷たい眼差しが俺を貫いた








『ッ！……』



「ああ…別に責めてるわけではないのですよ？只、あの様なはしたない処を隠れて見られていたのが腹ただしい、といいますか。まあ、偶然見たのでしょうけど____呉々も、神威には言わないで下さいね？





告げ口なんてしたら＿＿＿






私阿伏兎さんを殺さなければいけなくなりますので_____」







そう言うものの、目だけはあの時と同じで殺気がこもっている。あの路地裏に入った時見た、あの“目”だ。








『はは……オイオイ、こりゃあとんだ化け狐だなあ…清楚なふりして中身は真っ黒じゃねえか。」




「…お褒めに頂きありがとうございます。___さてと、もうそろそろ此処を去らなければ来てしまうので退散します」




『…子兎か』




「はい。あの子のことよろしくお願いしますね。どうか、強くしてあげてください。」





そう言うと唾を返して去ろうとする





…ここは賭けだな



『嬢ちゃん』


「はい？」



まだ何か…そういう目で此方を振り返る






『あの路地裏で見たアンタの目はまるで殺すのがお遊びみたいに思ってるように見えた。そんなアンタが弟のために俺らに預けてまで…何考えてやがる』




「……別に何も。
強いて言えば、私は私の本当の願いを叶えたいだけなんですよ」




『願い…だあ？』




「えぇ。その為に神威には強くなってもらわないといけないの。父様と血の繋がりがある以上、夜兎としては大いに成長するでしょうね。


……でも、それでは足りないのよ。



もっと、力をつけてくれないと。


もっと、大人になってくれないと。


もっと、私を…__________」







『！ッ嬢ちゃん……アンタは』





「…阿伏兎さん」




これ以上何も言うな、と目で威圧されたら黙るしかねえわな。

地球のニュース(番外編)→←崩レル音 side神威

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す