一輪の花 side神威 ページ13
なんで
なんでだよッ
父さんッ!!
____
ー
遡るほど数分前
俺は姉さんの部屋から出ると家の近くに生えている薬草を摘むため外へ出ていた。
何本か摘み終わり家へと戻ったところ
ちょうど父さんが家に入ったところを目撃した。今は何となく父さんに会いたくなかったから、裏口から入ろうと思い入り口から離れようとした時
聴いてしまったんだ…母さんと父さんの話を
_____
ー
初めは好奇心だった
移動しようとした時に父さんの独り言?声が聞こえて来たから気になってその場で聞き耳を立てた
_____
「……俺にもわからんよ」
?父さん
いきなりわからない、って言われても…
さっぱり意味わかんないよ
父さんの言葉の意味を考えてると凜とした声が聞こえた
「それでも行くのね?」
母さんの声だ…
「あぁ…江華。お前が命を落として俺たちの隣にいることを願ったんなら、俺はお前達の隣を離れてもお前の命を繋ぐ………
父親じゃなくなっても、家族を守る。
……
それがあの星に咲いたたった一輪の花を枯れさせてしまった、俺の背負うべき業だよ。」
キィ
そう言うと父さんは入り口の扉を開け出ていった
なんだよ…それ
命を落としてまで…
俺たちの隣にいる…?
なんだよ…じゃあ、母さん…は俺たちの隣にいるために此処にいるの…?
此処にいなければ…母さんは生きれたの?
…俺たちの隣にいなければ、俺がいなければ…母さんは生きて、、長く生きれたの?
ザァザァーー
雨が…身体中に纏わり付く
動く気にはなれなかった…
ザッ
突然…頭上に降り注ぐ雨が消えた
視線を頭上に向ける…そこには赤い番傘
わかってる
知っている
こんな事をしてくれるのは一人しかいない
この傘の持ち主もその人しかいない
「神威」
透き通った優しい声
視線を頭上の番傘から、目の前にしゃがむその人に向け名を呼んだ
「姉さん」
…なんで此処にいるの
そう言えば
窓から神威が見えたから
そう言って薄く微笑んだ
そして
「身体が冷えてる…私の部屋へおいで」
そう言うと俺の手を引いて立たせた
次回: もう手遅れ
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歴史クイズ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2022年8月29日 18時) (レス) @page23 id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 飴さん» いいえ。誤字などわざわざ教えていただき有難いです。ありがとうございます!最近更新できず待たせてしまっている状態でこちらこそ申し訳ないです。亀更新ですが、よろしくお願いします。 (2018年10月20日 23時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - とっても面白いです!あの、生意気で本当に申し訳ないのですが、「停まりゆく者」で「ご注文の粗茶です」というセリフがあるのですが、粗茶の意味は粗末な茶、上等でない茶、という意味です。注文するものではありません。生意気に指摘してしまって本当にすいません! (2018年10月16日 17時) (レス) id: 2b842d3a3b (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - 山乙女 桜さん» そう言ってもらえると嬉しいです!ありがとうございます。 (2018年7月24日 23時) (レス) id: bdf6a0b39b (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - なにこれ面白い (2018年7月24日 18時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金糸雀 | 作成日時:2017年2月25日 18時