特級呪術師と新世界。

よんひゃくいち。 ページ2

「えー、というわけで特例として参加させていただきますユキヤです。知ってる人がほとんどですよね。」
「お前に転がされてない奴はこの場にはいねェよ」
「全くだな」

本日の隊長会議参加者。
マルコさん、ジョズさん、サッチさん、ラクヨウさん、ナミュールさん、ハルタさん、イゾウさん、僕の合計8名でございます。残りの方々は医務室のベッドの上だったり船医の手伝いだったり色々と。
船医の手伝いくらい隊員にやらせろよと思ったけど、どうやらその隊員も少ないらしい。こう聞くと結構な大ダメージよね。……ま、原作だとそれ以上だったんだろうけど。

「…で。提案ってのは何だよい」
「この船の行き先についてです。他人の船の進路にあれこれ言うのも何だとは思うんですが…こうなりゃ最後まで面倒みてやるの精神で。簡潔に言うと『僕の故郷で療養するのはどうでしょう』って事です。」

正確には僕が生まれた島。
あそこって僕を職業安定所(笑)に売りつけた海賊が荒らしてから人っ子一人居ない状態なんだよね。グランドライン逆走してるときにちらっと立ち寄って分かったんだけど。
人が居ないんなら好都合じゃん？しかも元は人が住んでたからちょちょいと町を修復すれば多分人も暮らせると思う。畑もあった記憶がうっすらあるし。

「割と近くですよ。しかも僕が拾われた島の延長線上にある。なんて優良物件。」
「……なるほどな…」
「下手に海を移動して目ェつけられるのも嫌でしょう？海軍も四皇がいつまでもグランドライン前半に居るってのも…逆に想像できないでしょうし。海図見せてもらえればどこの島かも分かります。レッドラインにも割と近いので後半の海に行こうと思えば割とすぐに行ける。…ぶっちゃけ断る理由あります？」
「…………ねェな」
「でしょう？」
「……お前プレゼンテーション上手いなァ…今度マルコに豆食べさせるためのセリフ考えんの手伝ってくれよ」
「おい」

マルコさんて豆が嫌いなんだ。豆食べさせるぞって脅して獣型になってもらおうかなァ、今度。……いい考えじゃね？そうしようそうしよう。明後日までに実行しないと。

「じゃあ後で海図を持ってくる。場所を教えてくれ、それを航海士達に見せる。各々他の奴らに航路変更の事を伝えといてくれよい。……何か他に報告することがある奴はいるか？」
「いねェだろ」
「……じゃ、解散だよい。持ち場につけ」

よんひゃくに。→←よんひゃく。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す