心きらめくような (ページ9)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:48,378 hit

＊08 両想いページ9

＊ラウールside

見ててわかる。

この2人、絶対両想いだ。

『ふ、ふざけてないよ！！(泣)』

嫌われたくなくて、必死になって謝ろうとするAちゃん。ちょっと涙目がジワる。

織山「あーあ、傷付いた。もー知らんし」

とか言いつつ、Aちゃんの反応みて楽しんでる織山。少しニヤついてるし。こいつAちゃんに嫌われればいいのに。

なんて分かりやすい2人なのかしら。

佐久間くん、俺多分いらんかったよ。

喧嘩なんかしてないし、なんか逆にイチャイチャ見せつけられた気分。

『嫌いになった…？』

織山「…は？好きとか嫌いとか聞く仲だったっけ？(笑)」

『ッ！！！！？？？(泣)』

織山「ごめんて、うそうそ(笑)」

………帰っていい？

心配したのは本当だけど、来た俺がバカだった。

3人でよく遊びに行く仲だから別にいいんだけどね？
俺、今、絶賛放置中だけどね？

織山なんかいつのまにかAちゃんの隣に行ったし。

『織山くんは、人を不安にさせて楽しいの？』

織山「うん。特にAは(笑)」

『はぁ！？ッ』

織山「アハハハww』

なんていい笑顔。そんな顔Aちゃんといる時しか見たことないんですけど。

最近お疲れの織山さんだった気がするのに。

凄いよAちゃん。織山への癒し効果抜群じゃん。

この2人が好き同士なの俺から見ると丸わかりで、多分周りも気づいているのに、当の本人たちが気づいてないのがまた…

このままもういっそのこと俺が踏み切って言うか？

"え、お互い大好きじゃーん(笑)"と。

……いや、流石にやめよう。ここで言ったら茶化したと思われて織山に殺される。

もどかしさを抱えながら不器用な2人を末永く見守る事にしようと心の中で誓った。

ラウール「ねー、お腹空いたァー織山ー！！」

織山「はぁ？奢らないよ？てか、ラウールの方が一個先輩なんだから逆に奢ってよ」

ラウール「入所一年差とか誤差だろ」

『あ、じゃあ今回はいろいろ迷惑かけたので私が…』

織山「Aは黙ってて」

『(ガーン！！)』

織山「ごめんて。」

やっぱり早く付き合え。