*10 散歩 ページ11
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織山君から散歩に付き合ってくれと頼まれて、喜んで引き受けることに。
何気ない会話をしながら二人で夜道を歩いた。
織山「てかさ、Aっていつになったら俺のこと名前で呼んでくれんの?」
『え、名前?』
織山「うん」
織山「もしかして俺の名前知らないとか?」
『いや、それは無いよ!笑"なお"君でしょ?』
織山「うん、そうだけど」
『いや、今更恥ずかしいよ!笑もう"織山君"で浸透しちゃってるもん!笑』
織山「…あっそ。」
…あれ?機嫌悪くなった?……なんで?
ていうか、この道、、、
『ねぇ織山君、散歩ってどこまで行くの?』
織山「んー、桜公園のところまで」
織山「Aの家どうせその途中にあるでしょ?家に着くまで付き合って」
私が歩き慣れてる道を織山君は"散歩"と言って歩いている。
織山君の家は桜公園とは反対側の方向にあって、決して近くはない。
…もしかして私を家まで送ってくれてる?
織山「…なに?」
『い、いや別に!』
今気づいたけど、織山君ずっと車道側を歩いてくれてる。
織山君の力になりたくて散歩に付き合ってるつもりだったのに、逆に気を遣わせてしまったのかもしれない。
こうゆうふとした瞬間にカッコいいんだよなこの男は。
(おい、ブス)
(お前誰だっけ?)
(Aは黙ってて)
(好きとか嫌いとか聞く仲だっけ?)
…いや、たまたまだな。織山君に限って、私にそんな事しない。ハハハハ(笑)
織山「お前今失礼なこと考えてるだろ💢」
『いんや〜、別にー(笑)』
織山「おい、こっち見て言え!」
『痛い痛い!!頬っぺた腫れるから!引っ張らないで!』
織山「…ん?(ムニムニ)なんか太った?」
『(ガーン!)』
織山「ダイエットした方がいいよ(笑)」
『女の子はちょっとぽっちゃりしてた方が可愛いいんですー!』
織山「それは分かるけどAのは違うじゃん!」
『違うってなに?!💢』
織山「筋トレ教えてあげようか?俺、痩せてるし(笑)」
『私が太ってるみたいに言うな!』
織山「さっき自分でぽっちゃりって言ってたじゃん(笑)」
『織山くんのそうゆう所嫌い💢』
ふとした瞬間に笑顔を見せてくると思わず言葉に詰まる。
『てか、織山君歩くペース私に合わせなくていいですよ』
織山「んー?なんのこと?」
私の顔を見ずにとぼける織山君。
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作者名:にしか | 作成日時:2023年1月3日 13時