三日月が綺麗な日 ページ7
私が代わりにいてもいいけどそれだとやらずに多分帰るだけ。1番いいのは盗聴器でも持っていつでも助けられる状況にしある程度の会話をして貰うのか1番ね。いつから、なぜこんなことを。っていうのが手っ取り早い。これで行くか。彼女の負担が大きいけれど…。妥協してもらうしかない。
電話がなった。
A「櫻井？……もしもし？」
櫻井『もしもし会長？明日の事なんだけど』
A「私も同じことを考えていたわ。何かいい方法ある？」
櫻井「あるよ。一つだけだけど手間が省ける方法がね。」
A「随分自信あるみたいだけど。」
櫻井「いや、でも結局あの子を傷つけちゃう。そんな作戦しか思い浮かばなかった。」
A「……私もよ。」
そもそも盗聴器何てものは生徒会にない。
記録が取れない。カメラとかならあるんだけど映像で残すのは彼女にとっても良くない。
櫻井「まあ会長にしか出来ないことがあるからさお願いしてもいい？」
A「えぇ。大丈夫だけど…」
櫻井から粗方作戦を聞き納得した。
それから櫻井はあいつらに知らせてくるといい電話を切った。
仕事の話だけだった……。……当たり前の事をなんで悩んでるんだろう…。悩んでる？否、悲しんでる。なぜ。もっと話したかったから？
ﾄﾝﾄﾝと扉が叩かれた。
執事「失礼致します。お食事の準備が整いました。」
A「あ、ええ。今行くわ。」
執事の後ろを窓を見ながら歩いていると話しかけられた。
執事「御学友でしょうか？」
A「聞いてたの？」
執事「申し訳ありません。最初にノックしようと思ったら聞こえてしまいました。」
A「いいのよ。さっきのは……生徒会の副会長の子。仕事の話をしてたの。」
執事「左様ですか。遊びにいらっしゃっても構いませんからね。」
A「え？」
執事「今までお嬢様は御学友を家に招いたことは無かったでしょう。でも、もうお嬢様しかいません。大丈夫です。咎める者はここにはいません。」
A「そうね、呼んでみようかしら。」
執事「楽しくなりそうですね。」
A「そうね。」
食堂のドアを開けるともう人数分の食事が並んでいた。
A「いいの？一緒に食べてくれるの？」
執事「私達でよろしければ。」
その日の三日月はとても綺麗だったと誰かが言っていた
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明日 午後6時
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作者名：るーちゃぴ | 作成日時：2021年11月16日 15時
