ダメだよ ページ31
僕には好きな人がいた
「いらっしゃいませ！」
氷翠Aさん、声優さんで2ヶ月に一度くらいの頻度で髪を切りに来てくれる人でいつも女性の先輩が担当していて僕はアシスタントだ
「今日はどうなさいます？」
氷翠「イベントが今月あるんでカットは毛先揃えるくらいでカラーは…」
声優さんなだけあって声も透き通る落ち着いた声で、美人ゆえのクールに見える涼しげな顔も一度笑えば柔らかい微笑みとなる
でも僕が彼女に惹かれたのは彼女が一番最初に僕のセットを誉めてくれたからだ
氷翠『お店入ってどれくらいなんです？』
『！い、1年くらいになります！』
氷翠『セットお上手ですね…私ちょっとくせ毛なのに綺麗にまっすぐになってる…○○さんの指導の賜物かしら？』
『あら、よかったわねー誉められたの？』
『あ、ありがとうございます！////』
氷翠『またよろしくね？』
たったそれだけ、だけど『またよろしくね』と言ったときの彼女の笑顔がどうしても、忘れられなかった
「じゃあセット入らせてもらいますね」
氷翠「はーい、お願いしまーす」
「結構明るくされましたね、よくお似合いだと思います！」
氷翠「嬉しい、ありがとうございます(笑)」
そういってクスクス笑う彼女は美人というよりも可愛らしい
・・・
カランコロン
「いらっしゃいませ…あ、」
「すいません、待たせてもらっていいですか？」
「いえいえ、どうぞーコーヒーお持ちしますね」
「いつもすいません(笑)」
・・・
「…セットこんな感じでいかがでしょうか？」
氷翠「わぁ、まとめ髪だ」
「せっかくクリーム色のカラーにされたので軽い感じでポニーテールにセットさせてもらいました、」
氷翠「うん、新鮮(笑)ありがとうございます」
「ありがとうございます！じゃあ仕上げ代わりますんで…」
ずっと触ってたいくらいサラサラな綺麗な髪を見ててポニーテールの揺れる彼女を見たかった、一か八かだったけど気に入ってもらえたようだ
先輩に仕上げ代わってもらって最後の見送りの準備をするのにフロアの待ち合いのところに行くとガタイのいい眼鏡の男の人がコーヒーを飲みながらスマホを見ている…お客様…？
それより最後に渡すメッセージカード書くのにレジカウンターでペンを取る…先輩のメッセージはもう書いてあるから後は僕のメッセージを書くだけ
「今度は僕を指名してくれないかな…」
「…」
勇気を出して最後に『今度は僕を指名して頂けると嬉しいです』の一言
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声優って良いよね。 - 石田さん大好きなので。出てて嬉しいです！すみません！失礼しました！！ (2021年3月13日 18時) (
レス) id: 9a1f7d505f (このIDを非表示/違反報告)
美弥野(プロフ) - 夏月さん» 読んでくださってありがとうございます(*ﾟ∀ﾟ*)DABAにはこれからもっと出てもらうことになると思うので楽しみにしててください (2021年1月15日 16時) (レス) id: 11c3acc2a4 (このIDを非表示/違反報告)
夏月(プロフ) - dabaが出てて嬉しいです！ (2021年1月15日 16時) (レス) id: bc5e063eb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ougi | 作成日時：2021年1月15日 10時
