立原さんの誕生日その後 ページ24
「中兄ちゃん!これ!」
「?これが欲しいのか?」
杏が指さしたのは写真が入れられるタイプのペアンダント、ペンダントの真ん中には綺麗なアングレサイトの宝石がうめめこまれている
「にいちゃんの目の色……」
そう言ってショウウィンドウに釘ずけになっている
「お嬢ちゃんそのペンダントが気に入ったのかい?」
店の中からなかなか離れない杏と俺のことを見たのか中から少し年老いた店主と思われる人物が出てきた
「あ、あぁ、すみません。こいつの兄の目の色にこの宝石が似てるみたいで」
「きょうはね!兄ちゃんのお誕生日なの!」
「そうかい、そうかい」
杏の話を聞いて微笑む店主
「お嬢ちゃんちょっとこっちにおいで」
そう言って店主は店の中に入っていく
OPEN→CLOSE
「今日はもう店閉まいだ」
「おじーちゃん何するの?」
「さっきそこのショウウィンドウのペンダントが気に入ったと言っていたね」
そう言ってショウウィンドウからペンダントを取り出す
「うん!でも、どうするの?」
「これはね、おじいちゃんの大切なペンダントなんだよ?本当は売り物じゃあ無いけど、君みたいな子にこれを渡したかったんだよ。ずーっと前からね」
「そうなの?」
「うん、そうだよ」
木箱を取り出しペンダントを入れる
「これを大事にしてくれるかい?」
「おじいちゃんこれ杏にくれるの?」
「あぁ、でもひとつ約束だ、これをいつまでも大切に持っていてほしいんだ」
「う?うん!杏だいじにするよ!」
「そうかい」
そう言って杏に木箱を手渡す
「大事にしてやってくれ。さぁさぁ、そろそろ暗くなる時間だよ」
店主の爺さんが帰るように急かす
「爺さん金は」
「お金なんていいよ」
そのまま無理やり外に出され、後ろで扉の閉まる音がした
「おじいちゃんありが……あれ?」
そこにはもう店など跡形もなくなった空き店舗だった……きっと異能力者だろう
「ずっとそれを貰ってくれる奴を探してたんだな」
「杏これずっと大事にする!」
ぎゅっと木箱を大事そうに抱え直す
「そうだなっ!じゃぁ帰るぞ、そろそろあいつらも任務から帰ってくる頃だろう、似顔絵書くんだろ?」
「あっ!そうだっ!かえろー!」
忘れてたのか……
俺は杏に引っ張られながら本部に戻る
そして不思議な一日は幕を閉じ……いやまだにがおえかいてない!
まだまだ一日は続く
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雪見だいふく(プロフ) - 美紀さん» それは良かったです!リクエストとかあったらよろしくお願いします! (2019年1月13日 0時) (レス) id: 9f68ff9d03 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 文スト大好きです最高です (2018年12月28日 16時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
issu(プロフ) - 雛さん!それは良かったです!またリクエストお待ちしております! (2018年8月26日 19時) (レス) id: 9f68ff9d03 (このIDを非表示/違反報告)
雛 - ありがとうございます!!!!!めちゃめちゃよかったです!! (2018年8月26日 15時) (レス) id: df33cba0db (このIDを非表示/違反報告)
issu(プロフ) - コメントありがとうございます!読者様をもっと楽しませれるよう精一杯頑張りますので今後ともよろしくお願いします! (2018年8月24日 15時) (レス) id: 9f68ff9d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪見だいふく x他1人 | 作成日時:2018年7月1日 14時