ペット以上 コイビト未満 【カラ松】

逃した ページ6

公園について、絡めていた腕をするりと彼から抜いて
さっさと離れることにする。




『もう大丈夫かなぁ……よし』




「フ……カ、カラ松girlもういいのか…？」




『……はい？』





カラ松ガールってなに？つい可愛くない普通の返事しちゃった。
というか…やっぱ変な人助けちゃったのかな
これ以上関わりたくないし早めに切り上げて帰ろう




『えっと〜さっきは、いきなり腕とか組んでごめんなさいー
その他の人に通報されそうになってたので、ついこんなことしちゃいましたっ
気を付けてくださいねっ、じゃあ』





「ま、待ってくれ
その……お礼がしたいんだ、少しだけ待ってくれないか？」





ヤバそうな人かと思ったけど…意外と普通……？
少しの間座って待っててくれ！だなんて、その人は私をベンチに一人置いてどこかに行った。
え、えー……完全に帰るタイミング逃した。これ勝手に帰ったらダメだよね……



仕方なくベンチに座って手元のスマホを開く
少しの間、画面を上から下へと見ていると上からあの人の声が。




「すまない、待たせてしまって。
お礼と言っては少ないが、ココアだ」




『わぁ、そんなことないです
ココア大好きなんですよ〜！ありがとうございます！』






そう言いながらも、内心どうしよ。なんて思う
ココアは好きだけど…私、ペットボトルとか開けるの下手くそなんだよね
力がないからなのかなぁ…仕方ない、指先に力こめれば開けるの簡単なはず……








そんなことを考えながら、渡されたペットボトルの蓋に手をかけ回すと
カチッという特有の音もなく簡単に回すことができ、すぐ開けることができた。








あ、やった
ちょっと何気ない事だけどこういうの嬉しいよね、開けることできたぁ

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