せめて今日だけは消えないで3 ~fin~ 【ARS】 (ページ13)

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＊108＊迷子ページ13

和side

雅「じゃあ行ってくるね」

潤「帰るとき連絡するから」

和「うん、2人ともいってらっしゃい」

午後から仕事の相葉さんと潤くんを送り出して家には俺1人。

こんなふうに1人で留守番するのはあんまり珍しいことじゃない。

ゲームしたり、たまに料理を作ってみたりいろいろやることはある。

ピーッピーッ

いつも通り何時間かゲームをしたところで、選択が終了した合図が聞こえた。

洗濯物…干すか！

キリもよかったので、ゲームを一旦セーブして洗濯物を干しにいくことに。

和「あれ？あの子？」

洗濯カゴを持ってベランダに出ると外で子供が泣いているのが見えた。

まだ3歳ぐらいの男の子。

周りに親らしき人はいない、おそらく迷子。

さすがに放ってはおけなくて、薄めの上着とマスクだけ着けて外へ出た。

和「ぼく、どうしたの？」

子「わーん、ままぁー」

やっぱり迷子みたいだ、周りを見渡しても親どころか人っ子一人見当たらない。

この子どこから来たんだろう。

和「どっちのほうから来……あ、ちょっと！」

まずはどこから来たか聞き出そうと思ったところでいきなり男の子がいきなり走りだした。

和「待って！」