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明け方、みんなは交代で見守りを続けていたが、結局全員がベッドの周りに集まってしまっていた。




あの夜から続いていた不安定な呼吸の波が、少しずつ穏やかになっていた。




赤「……カミ……ちゃ……」


寝返りを打つようにダイキがうわごとを漏らし、苦しげに眉を寄せる。


もう限界の体なのに、それでも変わらず眠りの中でトモヒロを追い続けていた。




その時。




小さな呻き声が、この空間を破った。




緑「……っ……ぅ……」




ノゾムが飛び上がるように顔を上げる。




桃「カミちゃん!?今……声、したやんな!?」




ジュンタがトモヒロの顔を覗き込む。




黄「……間違いない、意識が戻りかけとる……!」




仲間たちの視線が一斉にベッドへ注がれる。


トモヒロの瞼が、重そうに、ほんの数ミリだけ揺れた。




桃「カミちゃん!聞こえる!?」


ノゾムが大声を張り上げ、涙ぐみながらその手を握る。




トモヒロの顔がわずかに歪み、長い沈黙の後ゆっくりと、まぶたが持ち上がった。


霞んだ視界の中に最初に映ったのは、泣き笑いのノゾムやった。




緑「……ノン……ちゃ……?」


かすれた声が、確かに空気を震わせた。




桃「っ……!せや!俺や、俺やで!目ぇ、開いたっ!」


ノゾムは泣き崩れながら笑う。




アキトはもう声にならず、肩を震わせながらトモヒロの腕を抱きしめた。


タカヒロもベッド横で顔を覆って涙を堪えている。


ジュンタは震える指でバイタルを確認し、安堵の息をついた。


リュウセイも小さく「良かった」と呟き目尻を光らせている。




そして。


その声に反応するように、隣のベッドで眠っていたダイキの体が震えた。




赤「……カミちゃん……?」




重いまぶたを持ち上げ、視界に飛び込んできたのは、生きて、目を開けているトモヒロの姿。




緑「……シ……ゲ……」


掠れた声で、必死に名前を呼んだ。




その瞬間、ダイキの胸から張り詰めていたものが一気に崩れ落ちた。


飛び起き、震える手でトモヒロの頬に触れ、声を震わせる。




赤「……生きとった……ほんまに……戻ってきてくれたんやな……」




涙で笑いながら、仲間たちは次々にトモヒロの名を呼んだ。




暗く沈んだアジトが光を取り戻した瞬間だった。

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Xion(プロフ) - はこぶねさん» 楽しく読んでいただきありがとうございます!紫さんは普段の優しさと拷問の時の冷徹さを意識して書いてます!これからもよろしくお願いします! (9月21日 23時) (レス) id: e935765975 (このIDを非表示/違反報告)
はこぶね - 最近ずっと楽しみで読んでます!濱ちゃんが好きなので濱ちゃんの話が来るとワクワクします!最新の濱ちゃんとのんちゃんのお話は切なくも優しい話しで心が温かくなりました!これからも、頑張ってください! (9月21日 21時) (レス) @page47 id: fc5900f0c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Xion | 作成日時:2025年9月20日 0時

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