吸血 68 ページ24
ルイside
一枚目の白札に手を押し当てると、二人は何か呪文を唱え始めた。すると何も書かれていなかった白札に赤い記号と線のようなものが、ゆっくりと一枚目から広がっていく。なんとも奇妙な光景だ。
隼/酒「解ッ！！！」
二人が同時に叫ぶと赤い電流が結界に走る。ガラスが割れるような音と共に張り巡らされていた糸が消えた。
隼「ふぅ………。久々にこんな高度な術使いましたよ」
酒「ああ。結界解くのは楽だが、強力魔法ってーのが難点だったな。術と魔法は敵同士、相性悪ぃんだよ。くそ、余計な力使っちまった」
術は難しい。簡単なものなら唱えなくても発動出来るが、レベルが上がるにつれ言葉も難しく念力やセンスが必要だと聞いた。鬼や神獣でも難しい術は使えない者がいる程能力に差が出る。
隼「早く行きましょう。Aを助けなければ」
ル「ああ！」
A、すぐ助けるからな！誰のおもちゃにもさせない！特にあの大神クンには、人殺しの人狼には渡さない！
ル「ここだ」
夜の山にひっそりと佇む廃校。ただ今日は満月だからはっきりと見える。
酒「Aは何処の階にいる！？おいルイ、お前血の匂いで場所分かんねーか？」
学校なだけあり4階まである。一階にいてくれるなら楽だがそんな簡単ではないだろう。
ル「無理だ。さっきから嗅いでるが血の匂いがない」
つまりAの怪我は大きくない。良かった。少し安心だ。
ル「飛んで探してくる」
一階の窓は閉まっている。更に誰もいない。二階も同様。三階も四階も同じくだ。
ル「どういうことだ？Aも人狼もいない………！」
この場所じゃない？別の学校にいるのか？いやでも結界は張られていた。じゃあ何故いない？
隼「入って確かめるしかないですね」
悩んでいた三虎が学校を睨む。確かに方法はそれくらいだろう。
唯一開いていた正面の昇降口に入る。瞬間にカチャリと何かをロックする音が聞こえた。
そう。昇降口の扉が全く開かなくなってしまったのだ。
ル「ここしか開いてねぇ時点でトラップ臭が漂ってたけどな！」
隼「まぁ、犯人がここにいるっていうのは分かりましたからいいことではないですか。ほら進みますよ」
二階へ上がる階段まで来たその時だった。
『チュー』
『ゲコッ』
『ガアーガアー！！』
山には一匹も見えなかった動物達が、階段から怒濤の勢いで降りてきたのは。
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まどか - りょーかい、待ってるね！！ (2018年8月27日 16時) (
レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー！それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす！ (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い！！私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた！どうかな？上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ！！ (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埋夜冬
| 作成日時：2018年5月26日 0時
