ワンルーム・ラブ 〈赤〉

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結局、根掘り葉掘り聞かれて加奈子が潰れちゃったから今日は早めに解散。




途中で近くのコンビニによって
ちょっと高めのプリンを２つ買った。



週末やもん。ご褒美ご褒美。






ちょうど残り２つだったプリンを手にとってレジへ向かう。



気がつけば何を買うにしても必ず2個買うようになった。



私としげ



この前のシュークリームも

去年のクリスマスケーキも



必ず２つ。

もう2人で住んでることが日常になってるんだなぁ、なんてお支払いを済ませてコンビニを出る。





季節はもうすぐ夏、
蒸し暑い空気の中、早足で家へと急いだ









「ただいま」




ピンクの熊のキーホルダーがついた鍵を

靴箱の上に置いてある
色違いの熊のキーホルダーがついた鍵の隣に並べて



リビングへ入れば

しげがテレビを見ながら缶ビールを呑んでいた。






「おかえり、早かったやん」


「うん、2人にしげと住んでることバレちゃって
めっちゃめんどくさかった」


「ふは、ずっと秘密にしてるからやろ
まぁ俺も望と流星にいうてへんけど」



なにそれ、と笑いながら隣に座る。




「呑むか？」



半分ほど呑まれた缶ビールをゆらゆらと見せられて
一口もらう。


やっぱり家呑みが落ちつくなぁ。




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