ワンルーム・ラブ 〈赤〉

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だけどそんな私の決意も儚く



というか、もう遅かったらしい。







「遅いな…」




最近、しげの帰りがずいぶんと遅くなった。


いつもなら6時半とか

夜ご飯を食べに行ったとしても9時10時。



バイトの日だって前なら終わったらすぐに帰ってきてたのに。






最近なんていつ帰ってきたのかさえ分からないくらいだ。


つまり、私が寝てる間にどうやら帰ってきてるらしい。









朝も2人でご飯を食べることには変化はないけど



「今日も遅いん？」


「あぁ〜、うん」






何だか素っ気ない。

これが結構ショックだったりして



前なら尽きなかった会話も沈黙に変わってしまった。




望くん達と遊んでるかな、って望くんに聞いて見たけど


遊んでないよ、って。


更には最近、しげ付き合い悪なった、なんて




逆にここまで来たらなんだか心配になってくる



もう大人だしましてやあのしげのことだから

夜遊びとかそんなのはきっとないはず







本当は聞きたい





なんで最近帰り遅いん？って






でもなぜか聞けない







結局、ずっとモヤモヤしたまま




しげとろくに顔を合わすこともなく5日が過ぎた。







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