ワンルーム・ラブ 〈赤〉

23:) ページ23

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ちょっぴりからかってるのもあるけど




メガネもつけてなくて


濡れた髪の毛を無造作にタオルで拭かれた感じとか



想像以上にマッチョな感じとか






いつも以上にかっこいいのは本当に本当で。









「・・・は、」



「いや、そ、そんな間に受けんといてよ！」





3秒くらいの沈黙、
目をキョロキョロ泳がせながら

絞り出したみたいな声を出す。




私の予想では、知ってるわ、とか言って笑ってくると思ってたんだけど



ちょっと待て！この気まずい空気、完全にやらかし
た！






「お、お前、やめろやっ」


「な、何を今更照れてんのよ、」


「て、照れてへんわ、びび、びっくりしただけ」


「汗かきすぎ、」





あぁ、もううるさい、ってタオルで汗拭いて


缶ジュースをあける。






「望ら、昼はバーベキューしよって言うてたわ。」


「へぇ、出来る場所あるん？」


「おん、全部貸してくれるんやって。」



じゃあ俺、準備手伝いに行ってくるわ


っていつも通りのしげに戻ってた。




さっきの、なんだったんだ





私も手伝わないとな、ってしげの後を追おうとした時


しげがくるりとこちらを振り返って私も立ち止まる。





「Aもな」


「え？」


「今日のA。
いつもよりかわええと思うって言うてんねん！」


「き、急になにっ、」


「別に。水着もよう似合ってる。
・・・変な兄ちゃんらに声かけられてもついて行くんやないで。

すぐ俺呼べよ。」








・・・・なにこれ




なんか、胸らへんがじわ、って




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