bite13 ページ13
*
*
目覚めたら、絶望を感じた。
何故か私は自分のベッドの上で寝ているんだから
「真冬っ………」
そう呟いて体を起こしても真冬がいるわけじゃない
これはやばい。
化学がやばい
私は急いで準備をして、家を出ると
玄関の前でしゃがんでる人影が見えた
「何してるの…真冬」
「んんっ…Aおはよう」
私の声にこちらを見た彼
「……真冬…目の下に隈できてるじゃん」
「んんんっ…気のせい」
「寝てないの?!てか私のこと起こしてくれなかったでしょ」
彼の肩に触れると、
少し弱々しく微笑みながらカバンの中からノートを出してきた
「Aさ、化学やってないって言ってたよね」
「…うん…」
「はい、これ覚えればとりあえず小テストは余裕だよ」
「………ありがとう…」
真冬は眠そうに目をこすりながら
頷くと私の隣に並んで学校への道を歩いた
*
*
*
「真冬大丈夫なの…?」
「うん」
そう言いながらもフラフラしている
「…っそ…」
「真冬?」
ふらっと真冬の体が私の方によろめく
うまく受け止めることは出来たが、
彼を運ぶことが出来ない。
うげぇぇぇぇぇ、やばいじゃんかよ。
どうして、学校と家の中間地点なんだ……
可愛いけど身長高いから
私じゃ運べないんだよね、真冬のこと
はぁ…とため息をつきかけた時
ひょいと真冬を誰かが持ち上げた
「えっ…ありがとう………えっ、彼方っ」
真冬を担ぐようにして持ち上げてこちらを見た
「………早く行くよ」
2人ともわたしと家が隣だけど、
彼方はほとんど自転車で通学する
私は黙って彼の後ろをついていきながら学校へ向かった
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2021年3月9日 15時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 桜さん» どちらか選んだら、あとあとどちらも〜ってなりそうで考え出したら止まらないですよね^^。桜さんが授業中にニヤニヤしてしまうストーリーが考えられたならとても嬉しいです (2019年9月15日 21時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - うおおおおおおおお!!!うほーーーーー!!!ウホウホウホウホ←ゴリラ (2019年9月12日 19時) (レス) id: 03a9afc29d (このIDを非表示/違反報告)
桜 - どっちかを選ぶとしたら、選べない!幼馴染みのまふくんもいいけど、いつも笑顔の無意識系あざとい王子も捨てがたい…。授業中に妄想してしまう…! (2019年9月11日 19時) (レス) id: 03a9afc29d (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 桜さん» 幼馴染設定、結構いいですよね!!使いやすくて、気づいたら使ってしまいます(^^) (2019年9月10日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rmd | 作成日時:2019年8月25日 22時