好きだと素直に言えたなら Ⅱ《Ren.N》 (ページ41)

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story 89 ページ41

目が覚めると思い出す。
廉との思い出を。
中学生の頃だったかな。

男『Aと廉って付き合ってるんかー？(笑)』

A『え、付き合ってはないけど。』

男『嘘つけ(笑)毎日一緒に来てるくせに(笑)』

A『嘘じゃないって…』

廉『お前度胸あるな。Aになにしてんの？』

A『廉…』

男『いや、ちょっとからかってただけやん(笑)』

廉『嫌がってるやろ。それと俺はこいつの彼氏じゃないけど、もう将来誓ってるから手出すな。』

男『はっ？将来？(笑)何言ってんねん(笑)』

廉『黙れ。とにかくAに近づくなよ。大丈夫か？A。』

いつだって私に何かあると廉が来て
私を守ってくれた。
そんな廉がもう少しで大学生。
私に何か恩返しは出来ないのかな。

廉『なに、ニヤニヤしてんの(笑)』

A『あ、廉おはよぉ。』

廉と初めてひとつになって、そのまま寝ちゃったんだ。

廉『Aめっちゃ可愛かった。』

A『恥ずかしいからやめて…///』

廉『あはは、そんなとこも可愛いな(笑)』

A『よかった。本当に。』

廉『ん？』

A『廉のこと思い出せて、今こうして廉といれて。』

廉『俺もよかった。Aが思い出してくれて、こうして俺といてくれてさ。』

幸せを感じる時間は一瞬。
だからこそ一分一秒を大切にしたい。
廉、大好きだよ。