時・3 ページ5
いつもなら 試乗車までお客様と共に歩いて 駐車場まで行くのだが、この雨では…
「土砂降り… 」
益々 雨は酷くなるばかり…
コポコポコポ…
ふんわり香りがカフェ空間に広がる…
温めていたカップにゆっくり注ぐ。
「今日のお菓子は、ミニパンケーキ」
「あとは、フルーツ添えて… 粉砂糖をかけて… よし!出来上がり」
出来立てのコーヒーと共に木製トレイに乗せた。
出来上がったころに東さんがハンカチで髪を拭きながらショールームに戻ってきた。
「はい、どうぞ」
「あ、悪い、お前 出して」
え?
「金子様 来店するって言うから」
「え?じゃ、あのお客様… 私が!?」
嘘っ…
「金子様 相手する?」
「ご遠慮します」
金子様っていうのは、このディラーの超が付くほどのお得意様。
半年に一回は買ってくれる大金持ちのマダム。
東さんがお気に入りで、東さんが勧めるのは必ず購入。
2千万もする高級車をポーンと買ってしまう方なのだ。
でも、女子には厳しくて…
「で、今日はその金子様のお友達らしくってさ〜、いや〜、俺 今月ナンバーワンになるかも」
「え〜… ずる〜い… 」
接客はしたくないが、成約は欲しい…
ナンバーワンになれば 別の報奨金がある。
「お前もあの客、落とせよ、じゃ、俺 歯磨きしてくる〜♪」
「落とせって… 」
チラリと見た背中…
「いやいや… ないない… 」
「ガチだとしても、ランクが… 」
ガックリ…
「いいなぁ… 金子様レベル… 」
はっ!!
「いけない!コーヒー冷めちゃう!!」
慌ててトレイを持ち 坊ちゃまの元へ。
「失礼致します、コーヒーでございます」
「あ、ありがとうございます」
ペコリとお辞儀した彼…
あ… マスクない…
ふと 感じた違和感…
― あれ? この人 知ってる ―
… って。
「うわぁ、パンケーキだ!」
…
― この声も知ってる… ―
「うそっ… 」
「うま――!!」
ガタガタッ…
「え?どうしたんです?」
…
「し、失礼… しま… 」
「え?あの… ??」
バタバタバタッ…
バタン!!
…
ズルズルズル…
…
ペタン。
「嘘… 」
私が見間違えるわけがない…
「あれは… 」
あれは…
大好きだった人…
「間違いない… 」
Kis-My-Ft2…
藤ヶ谷 太輔だ。
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もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時