時・13 ページ15
紺のダッフルコートにエンジっぽいチェックのパンツ…
サングラスはしてない…
やっぱり この瞳は 太輔。
「仕事の帰り？」
こんなご褒美が またあるなんて…
私、一生分の運を使い果たしてるかも。
それか これは 本当は夢なのかも？？
「ねぇ、聞いてる？」
「へっ？」
！！！！！！！！！！！！？
「ぅひゃあ！！」
顔 近！！
「ひでぇ… 超 傷ついた」
！！！！！！！！！！
夢じゃない！！
本物！！
「すみません！！そんなつもりでは！！」
うえぇ〜〜ん！！
また やっちゃった〜〜！！
「ぷっ！」
… へ？
「わかってるよ、でも、やっぱり 君って 変だね」
！！？
「変！？変ですか！？」
「うん、挙動不審すぎ」
挙動不審！？
「ん？… って、俺もか、急に声かけて 渡してるし」
「あ、それ、いらなかったら 捨てて、じゃ… 」
え… 捨ててって…
藤川様は、バイバイと手を振るとコンビニを出て行った。
冷たいミネラルウォーター…
…
「… 夢じゃない… 」
！！
ガチャ！！
急いで追いかけた。
迷惑かもしれない…
でも…
でも…
「藤川様！！」
数メートル先の人が振り向く…
立ち止まってくれた。
「ありがとうございます！これも大切にします！！」
ペットボトルをフリフリ。
ペコリとお辞儀をした。
藤川様は、スッと手を挙げて振り返してくれた。
そして そのまま角を曲がっててしまった。
「… へへっ… また もらっちゃった」
やだ…
嬉し過ぎて 涙が出る…
上京して４年、会社の人たちに支えられてきた。
東京は田舎ほど 優しく親身にはなってはくれない。
他人のことは どうでもいい… そんな感じ。
でも 藤川様は、たった一回接客しただけの私に優しくしてくれた。
ただの気まぐれなのか 買わないことの罪滅ぼしか わからない。
「… ずずっ… さすが 太輔、ジェントルマン」
ネオンの光を反射するミネラルウォーター。
「ふふっ、綺麗〜… 」
「お肌にいいんだね、これ… ずずっ… 」
嬉しくて 嬉しくて、その日は そのペットボトルを抱いて眠った。
太輔の夢を見るために…
もう出逢うことはないだろうと思っていた。
ことわざで、二度あることは 三度あるというのがある。
翌日 時の針の導き… とどめの三度目が起きる。
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もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです！お願いします。 (2022年11月1日 20時) (
レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました！ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ！先程メッセージ欄見ました！ (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか？コメ欄では発行してないの〜！ (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亀猫
| 作成日時：2019年1月19日 22時
