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その日は朝からずっと母が家に居た。
…あ、いるんだ…
言葉には出さずにそう思う。
母「ねぇ、お酒ないの？」
A「あ、はいっ…」
どうぞ、とビール缶を渡す。
朝からビールかよ、と思ってしまうがこんなのバレたら命がない。
とりあえず母が怒らない程度に仕事のことを聞きたかった。
A「あの、……お仕事はお休みなんですか？」
母「…は？」
A「あっ、えっと、今日は行かないんだなあと思って……」
母「何？働き足りてないって言いたいの？」
まさかの言葉に頭の中が真っ白になる。
A「え、そんなこと思ってな」
母「あんたさぁ、」
「目障りなのよね、全体的に。」
A「……ごめんなさい」
母「はぁ…あんたちょっと来な」
A「……はい………え、」
バシンッと響く音。
殴られたと気付いたのはその数秒後。
今までにないくらいの、痛さで頭がクラっとする。
母「ねぇ、ちょっと付き合ってよ、」
その意味を理解するのに、時間はかからなかった。
・
腫れた目で見るのがやっとの景色で、もう夜なんだと気付く。
あの後いつもより何倍もの痛さで暴れまわってきた。
…もう、やだな。
疲れたな、
母はソファで眠っている。
私は足を引きずって、自室に行く。目は腫れてるし、切り傷は凄いし足は痛いし手も痛い。全部痛い。
もうこのまま消えよう。
そう思った、はずだった。
私は諦めが悪い人間だ。
人に裏切られ続けても谷先生を信じていた大馬鹿者だ。
まだ誰か、手を差し伸べてくれるんじゃないかと、
勝手に期待してしまうのだ。
机の引き出しに入っている紙切れを取って、
私は電話に番号を打ち込んだ。
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かめそん(プロフ) - りあ@プリ小説してまーすさん» 嬉しいです！！本当にありがとうございます！ (2020年12月28日 19時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
りあ@プリ小説してまーす(プロフ) - やっぱり何度見返しても最高な作品です。これからもずっと見続けます！(それにしてもやっぱり夢主ちゃんの母親ksな件) (2020年12月26日 15時) (レス) id: 3b49f92543 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - こよさん» こんばんは。とても嬉しいコメントありがとうございます！続きも頑張ります！ (2020年5月4日 21時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
こよ(プロフ) - こんばんは、とても良いお話ですね。続きを楽しみにしてます！これからも頑張ってください。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 03fa0c5f55 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - らいがさん» いつもコメントして頂きありがとうございます！嬉しいです！ (2020年5月3日 17時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2020年4月29日 1時
