【akgmクラフト】幸せにするから一緒に暮らそう ５

ロールケーキ ページ37

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A「いらっしゃいませー」





いつものように挨拶をすれば、みんないつもの席に着く。



……さすが常連さん…





「Aちゃん、いつもの」



A「ふふ、分かりました」





相手が頼む物も覚えてしまったので、皆いつもの、と言って私に頼んでくる。


お客さんにコーヒーを渡そうとした時、カランカラン、と鈴がなった。







A「いらっ、しゃいませー」









一瞬息を飲んだけど、慌てて言葉を続けた。




……田中さんだ……

また来てる……



…いやまぁ、斉藤さんとか割と来てたし…！




うんうん、と1人で納得してちらりと田中さんを見る。





A「っ………」





ばっちり目があった………



思わず勢いよく逸らしちゃったけど、許して欲しい。





オーナー「あ、そうだAちゃん」




A「ん？なんでしょう…」






1人で焦っていると、横にいるオーナーに話しかけられて、お皿を渡された。





お皿に乗っているのは、







ロールケーキ…？








オーナー「妻が作ったんだけどさ、フルーツを沢山入れたロールケーキ。新作にどうかなと思って」





食べてみてよ、と言われたので有難く頂くことにする。



バイト中なのに？とか思われがちだけど、このお店は基本緩いので大丈夫。




ふわふわの生地にフォークを差し込んで口に入れる。







A「っ〜〜〜！！……美味しい…！！」




「ふふ、本当？嬉しいわ」






タイミング良く出てきた高橋さんにそう伝えれば、嬉しそうに笑ってくれた。






オーナー「ふふ、それじゃあこれも商品として入れようか」



「そうね、そうしましょう」



A「これは絶対売れますよ…！」






2人に耳打ちするようにそう言えば、はっはっは、と歯を出して笑っていた。













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