過去から今へ ページ29
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バ「……これが、俺の嫌な過去だった話です」
A「……そう、だったんですか」
バステンさんは懐かしむように私に微笑んだ。
まさかバステンさんにそんな過去があったとは思えなかった。
バ「だからAさんが俺の部屋で寝た時、母親を思い出して八つ当たりしちゃったんです」
A「な、なるほど…あの時はすみませんでした…」
バ「あ、いえ！気にしないで下さい！」
少し間が空いて、ふと気になったことを聞いてみる。
A「あの、今回喧嘩した理由って…」
バ「………案内人、辞めようと思いまして」
A「っえ？……なんでですか？」
バ「兄が、助けを求めてきたんです…
父が変わった、もう手に負えないから厚生に頼みたい、って」
バステンさんが言うには、医院長をしている父の方針が段々悪い方向にいっているらしく、兄も最初こそ止めてはいたが部下でもあるため手の出しようがないとのこと。
だからって……
A「バステンさんが医者になる理由が分かりません」
バ「俺なら出来ると思ったんでしょうね、
ただ、ともさんには半分以上八つ当たりをしたので………」
申し訳ないことをした、と呟くバステンさん。
A「……ちょっと待っててください」
え？と驚くバステンさんの声をよそに、私は自室に戻って本を持つ。
A「これ、バステンさんのお母さんが言っていた本ですよね？」
バ「は、はい…」
私は本に載っている1文を読む。
A「……『周りに助けを求められて、助けたつもりが首を絞めた』
これ、今のバステンさんに当てはまってません？」
バ「……え？」
A「バステンさんが医者になって、何か変わるんでしょうか
お兄さんは、それで助かるのでしょうか
……きっと違う解決方法があると思うんです」
バ「………」
A「……1度、お父さんと会われたらどうでしょう」
バ「っえ？…いや、でも、
葬式以来会っていないし…」
A「多分、……お父さんも会いたがってますよ」
何となく、勘だけど…
そう提案してみると、バステンさんは決心した表情になった。
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作者です！
一つだけ報告いたします！
過去編は分かりやすいようにタイトルに
『＊』←これをつけるようにしました！
ご理解よろしくお願いします！
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かめそん(プロフ) - 舞華さん» 嬉しいコメントありがとうございます！！頑張って更新進めます！ (2020年5月29日 16時) (
レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
舞華 - 続き待ってます！！！！！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: bd2362281a (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 月乃さん» 興奮冷めやらぬ月乃様！！！！！続編まで来てしまいました！笑読んでくださると嬉しいです！ (2020年5月28日 2時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - わーー!続編ktkr!!!!わーーー!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!!(※興奮状態) (2020年5月28日 1時) (レス) id: d846e75f57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめそん | 作成日時：2020年5月28日 0時
