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車の中 ページ7

一郎を押し込んでから俺も車に乗り込むも一郎はまだ赤い顔で何処かソワソワしてる。

「なんでそんなにソワソワしてんだ、名前呼んだくらいだろ??」

一「だ、だって……い、いきなり一郎とか……」

「乙女かお前」

顔を真っ赤にしたままの一郎にそう言えば隣に座ってきた左馬刻さんがケラケラ笑った。


左「一郎ォ、テメェも好きな奴の前じゃ形無しだな??」

一「う、うるせぇ!!いいだろ別にッ!!」


別に言い合うのはいいけどよ、俺を挟むなよ。

物の見事に逃げ場を失った俺が左右を見る。

「ほら、買い物行くんだろ」

左「一郎と話してちゃ終わんねぇな。おい、出せ」

クスクス笑いながら運転手に座る男にそう左馬刻さんが言えば車が動き出した。

こうして見るとやっぱりヤクザなんだな。



「それで、一郎は俺にピアスを開けろってか」

少ししてから一郎を見てそう言えばビクッとしてそっと俺を見る。

お前その図体でそれは小動物かよ。


一「ぅ……い、嫌……だよな……??」

「いや、ピアッサーでちゃんと開けてくれんならいいぜ」

一「え、いいのか!?!?」

俺が良いと言うと思ってなかったのか驚いて俺の手を握る。


「消去法だろ、ネックレスだと一郎の性格的に喧嘩で千切れる、ブレスレットも同様の理由、イヤリングだとちぎれねぇだろうがほぼ確実に落としそうだしな」

一「うぐっ!?!?」

左「ッハ!!テメェよりテメェのこと分かられてんじゃねぇか一郎ォ」

図星なのか言い返せないでいる一郎に心底楽しそうに笑いながら俺の肩に左馬刻さんが腕を回す。


左「なぁA、一郎なんかより俺にしろよ……な??」

一「左馬刻さんッ!!俺のAを誑かさないで下さいよッ!!」

グイッと俺の肩を抱く一郎に楽しそうに笑う左馬刻さん。


「両手に花、ってこういう奴か」

ボソッとそう言えば左右に座る2人がキョトンとした顔で俺を見る。


左「……なぁに言ってんだかなァ……」

一「な、な、何言ってんだよッ!?!?」

二人は別々の反応をとったが窓の外を見るように顔を背けたのはほぼ同時だった。

……赤くなってる耳は、深くは追求しない方がいいか。

違和感→←左馬刻さんと一郎と俺と



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クレイ(プロフ) - 面白い続きが気になる! (2021年6月9日 0時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - サマトキサマさん» その言い方はないかと。嫌なら自衛をきちんとするべきかと思います。ネタで言っているのなら言っていいことと悪いことをきちんと区別してコメントをすることをおすすめします。 (2020年8月6日 16時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 続きが無茶苦茶気になります!更新楽しみに待ってます。応援しています!頑張ってください! (2020年4月16日 16時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
サマトキサマ - こっちの界隈にくんなよ (2019年10月14日 4時) (レス) id: eef33ae380 (このIDを非表示/違反報告)
相澤 - やっぱり黒さんの書く作品、全部好きです!!!更新頑張ってください!! (2019年10月6日 18時) (レス) id: ebbc540d18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@黒 | 作成日時:2019年6月15日 6時

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