【ヒロアカ】無感情な無個性さん…??【爆豪勝己】 (ページ5)

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4話:異形ページ5

(さて…先生が来るまでの時間稼ぎが思わぬことになってしまったな)

異形に他のヴィラン共の足止めを命令しつつ、目の前の男に向き合う。

貴方「もうすぐヒーローが来るぞヴィラン共」

？「……脳無も取られた、引き際だな黒霧」

そう言っては、黒い霧の奴で帰ろうとする。

(此奴はどうしたらいいんだ一体)

ふと視線を向ければ俺を見る異形と見つめ合う。

相「……おい、見つめ合うな」

先生から声が掛けられれば俺は先生を見るが異形は俺の方を見たままだ。

貴方「視線が熱いな」

相「…真顔で言われてもな…」

？「おいアンタ」

先生とそんな会話をしていれば、声を掛けられヴィランを見る。

？「アンタのその個性、申請してないんだろ」

貴方「嗚呼、していない」

？「やっぱりか……アンタとはまた会いそうだ」

貴方「そうか」

黒い霧の中に消えていくヴィラン共を見送り、跡形も無く消え去れば再び異形を見つめる。

貴方「お前はどうする」

脳無「……??」

声を掛ければ分からないのか首を傾げられる。

声も出せないのか、口を開くこともない。

逆に喋り出したらそれはそれで凄い所であるが。

脳無「………」

そのまま見つめ合っていれば、動物がじゃれるように俺に擦り寄ってくる。

貴方「懐かれたのか、俺は」

相「……のようだな」

(さてどうしたものか、今から俺は授業に戻らないといけないんだが)

とりあえず撫でつつもどう言い訳してこの場を離れるか考える。

貴方「先生、教室に戻っていいか」

相「やっぱり抜け出してきてたのかお前…」

後ろからパタパタと生徒たちが走ってくるのを聞きつつも問いかけに頷く。

貴方「俺はあの耳障りな電波を止めに来たんだ」

相「……ジャミング電波のことか??」

貴方「授業中に耳障りで困ってた。そしてこの異形はどうすればいい」

相当懐かれたのか抱きしめられつつ見上げれば先生にそう問いかける。

懐かれれば異形も可愛く見えるのだから人間は不思議だな。

相「とりあえず、教師が来るまではそのままでいてくれ…暴れられると困る。お前の出席も公欠にしておく」

貴方「嗚呼、それは有難い。出来れば言い訳も考えてくれるとより助かる」

そんなことを話しつつ、異形を相手をしていればふと視線を感じて視線の元に顔を向ける。

？「………」

貴方「何か俺に用か??」

薄い金髪の男子生徒が俺を見ていたが、声を掛ければ視線を逸らして何処かに行ってしまった。

一体何だったんだ。