39話:悪夢の後に ページ48
バッと起き上がれば荒い息で叫ぶ。
辺りを見渡せば自室の布団の中、時間は明け方にはまだ早い四時過ぎだった。
(……夢…だったのか…………いや違う…あれは………なるかもしれない、未来……――――)
ポタポタと汗が垂れ、荒い息が収まらない。
冷「……ん……Aさん……??」
貴方「……冷………」
冷「……!!……どうしたんですか……??」
オ「んー……どうしたんだいA………って本当にどうしたんだい!?!?」
俺の両隣で寝ていた二人が起き上がって、心配そうな顔で俺を見つめる。
その時、ツゥッと俺の頬を温かい何かが伝った。
オ「ど、どうしよう冷さん…!!」
冷「ハンカチ持ってきますね!!」
そんな俺を見て更に焦る二人。
手に滴る何かは透明だった。
どうやら泣いているらしい。
冬「…パパ……??どうしてないてるの…??」
貴方「……冬美……」
冷の隣で寝ていた冬美も起こしてしまったのか、俺の膝の上に座っては俺の頬に触れる。
そんな冬美を、俺は抱き締めることしか出来なかった。
冬「…??……パパ??どこかいたいの??かなしいの??」
貴方「……違うんだ、違うんだ冬美」
俺は腕の中の温もりを感じ、漸くさっきまでのが夢なんだと実感した。
冷「…Aさん、何か…嫌な夢でも見ましたか…??」
ハンカチを手に戻ってきた冷がそっと俺の背中を撫でる。
オ「話なら聞くよ…??」
俊典は頭を撫でながら不安そうに俺を見る。
冬「…??……パパー、いたいのいたいのとんでいけー」
冬美は首を傾げながらもそう言って俺の頬を撫でる。
貴方「………酷く、嫌な夢を見たんだ」
小さくそう零せば、冬美が眠たいと言い出すまで、暫くそのままだった。
冷「――――…冬美、寝かしつけてきました」
オ「それで…何を見たんだい??……君がそんなに取り乱すなんて……」
居間に来れば冷がお茶を淹れ、三人で話すことにした。
貴方「……轟炎司が、この体の元の奴が、戻ってきた夢を見た」
冷・オ「「!!」」
貴方「…いや、それだけならいいんだ……だが……俺は体が動かなくなって……轟炎司が傷付ているのを、ただ黙って見てるしか……っ……」
手を握れば再び涙が頬を伝う。
だが、冷がその涙を拭う。
冷「……大丈夫ですよ、だって私は無事ですから」
オ「……その夢に、私は出てきたのかい??」
貴方「……出てない」
オ「なら大丈夫さ!!だって私も君の妻なのだから、もし君が可笑しくなったら本気で殴る!!」
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しゃい - 設定の知ってる情報がw面白い！けど大体はあってる、、まあもちろん好きに成りますよね (2020年3月29日 0時) (
レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 本当に無理難題を引き受けて下さってありがとうございました。
あとたくさんコメしてコメ欄をお邪魔しまくってて申し訳ありません。
ほんとこの作品大好きです、作者さんのファンになりました♪
ムリなさらないでご自分のペースでがんばって下さい。 (2018年11月28日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
ミント - シリアスからの、いつも通りのほのぼの？で終わっていて安心しました。
もう一つのリクエストまで受けてくれるみたいでありがとうございます。
でももうほんと、ムリはなさらなくて大丈夫ですからね？こちらだけでももうお腹いっぱいなんでw。 (2018年11月28日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
ミント - こんにちは。リクエスト作品、受け付けて頂き…ありがとうございました。(*^o^*)
ご多忙な時期だったみたいなのに申し訳ないです、更には難産だったみたいで…悩ませてしまって。
難産だけあってとてもステキな作品に仕上がってた、と思います。 (2018年11月28日 14時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
フリスク(プロフ) - んー…映画であったあれかな？(映画閲覧済み) (2018年10月25日 17時) (レス) id: edd13e8249 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年7月18日 3時
