理解出来ない ページ3
Aが攫われた
そう聞いた瞬間
頭が真っ白になった
『攫われた、って…どういうことだ』
『あのダジョンって子が男を連れて来て、私とAちゃんを引き離そうとするから抵抗したの。でも…私は部屋に連れ込まれて』
『部屋に!?』
『大丈夫、私はテコンドー黒帯よ。簡単にはやられない』
『……』
『ただ…そこで嫌な話を聞いたの。
チョン・ダジョンは男たちにAちゃんを襲わせて、それをジョンインに見せるつもりだって』
「何だよそれ…俺に見せる、って…」
『慌てて部屋を出たけど
もうAちゃんたちはいなくなってて……たぶんどこかの部屋にいると思うんだけど』
「…
お前を襲おうとした男たちは」
『まださっきの部屋にいるはず。それぞれ縛って来たから』
「まずはそいつらに聞いてみよう。何か知ってるかもしれない」
『そうね』
『ソユナ
お前はここまでだ。これ以上危険な目には合わせられない』
『何言ってるのよオッパ!Aちゃんが危ないのに放って置けないでしょ』
『でも…』
『私が危ないと思ったらオッパが守って。決まり。
さ、行くよジョンイナ』
『あっ…こら!ソユナ!』
Aが危ない
1人で怖い思いをしてるはず
早く助けないと
「……」
『大丈夫か?ジョンイナ』
「…はい」
実感が無い所為か、いやに冷静で
ジュンミョニヒョンの方が慌てているのが伝わって来る
『ここよ!』
『鍵は?』
『奪っておいたの』
『抜かりないな』
扉が開くと同時に部屋へ駆け込む
『うわっ』
『何だ!?』
『おい!さっきの女が戻って来たぞ』
『うるさいわね。
あんたたち、Aちゃんがどこの部屋に連れて行かれたか知ってる?部屋番号教えなさい』
『…さぁな』
『知らねー』
『はぁ?
その言い方は、知ってるってことでしょ。早く教えなさい』
『知らないって』
『今頃どうなってるかな』
『ダジョンさんかなり苛立ってたからなぁ。もう食われちゃったんじゃ…おわッ!』
手足を縛られて動けない男の胸ぐらを掴む
これは考えてやっていることではない
そうせずにはいられないんだ
『ジョンイナ!
落ち着いて』
『な、何すんだよ』
「言え」
『は?』
「部屋番号。早く言え」
『だから、知らな…』
「死にたいのか?」
『えっ』
『お、おい。ジョンイナ?
待て…待て待て!どうするつもりだ』
『ジョンイナ!』
「……」
自分が今何をしているのか
考える暇なんてなかった
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そら(プロフ) - とても面白くて一気読みしちゃいました!!また読みにきます! (2022年4月1日 23時) (レス) @page28 id: ba25a8467e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わーいジョイナ^_^ (2020年3月30日 22時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 何回も何回も読み返しているので続編の更新本当に嬉しいです。毎日イヤなニュースばかりですが楽しみがまた出来ました。ありがとうございます。 (2020年3月30日 22時) (レス) id: 5075b515c0 (このIDを非表示/違反報告)
こゆ(プロフ) - 以前から少し拝見させて頂いてましたが、時間が空いてしまったので初めから一気に読み直しました! 何度読んでもニヤニヤして、胸が痛くなってとても感情移入して読んでいました!楽しかったです、ありがとうございました! (2020年2月11日 13時) (レス) id: 448e876d4c (このIDを非表示/違反報告)
sumi(プロフ) - はじめまして^^* 始めからがーっと!一気に読みました!泣いた泣いた(;A;)面白かったです!レモンさん感動ありがとうございましたー! (2020年1月4日 18時) (レス) id: 8b7afa5c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レモン | 作成日時:2019年8月17日 12時