117話 ページ4
･
･
･
専用飛行船で数日かけてシェルターへ戻ってきた
『ただいま。』
「おかえり。」
迎えてくれたのは大男━━オルメだった
『あれ？フェザは？まだなの？』
いつもならオルメ同様、出迎えてくれるはずの彼女の姿はなかった
「うん。まだ帰ってきてないよ。」
『そっか...
何かあったのかな？』
「詳しくはわからないけど、ナノの方に大きな動きがあったみたいだよ。」
巨大なキメラアントと思われる昆虫の調査に向かっている彼に動きがあった、
それが意味しているのはおそらく
『もっと確実な、何か、が発見された...』
「だろうね。」
オルメが同意したとき、二人が姿を現した
黒髪の美女の瞳が真っ先にAを捉えた
「あぁ、A、帰ってきてたの？」
『フェザ、おかえり。
そして、遅くなりました...』
申し訳程度に謝罪する
「反省、してないわね？」
『してるよしてる、スッゴいしてる。』
「そうは見えないわよ。」
疑わしい、そういった目でフェザリーヌに見つめられる
と、そこに気まずそうに銀髪の青年が仲介に入る
「あー、いいか？」
『ナノ！何か見つかったの？』
ここぞとばかりに注意をナノの話に向ける
「もう。全然反省してない...」
ため息をつきつつ、フェザリーヌも同様にナノに直った
「手足が発見された。
といっても、発見した団体はまだ、キメラアントとの特定には至っていない。」
『私達も想像してるだけだけどね。』
「俺達の腕と比べても大差ないぐらい大きい」
『えっ！？』
純粋な驚きだった
『ほんとに？』
「ああ。」
『それは...すごいね。』
「発見した団体は早速調査に取りかかるそうだ。」
『そう。』
「ただ、Aの言うとおり、もし、これが本当に暗黒大陸由来のものだったら...」
『半端じゃ太刀打ち出来ないだろうね。』
一呼吸おいてナノが決心したように口を開いた
「俺達も加わるのはどうだろう？」
『うーん...
でもねぇ、会長からこれ以上暗黒大陸の調査を疎かにするなってお叱りを受けまして...』
「じゃあ誰か一人だけでも...」
尚も食い下がるナノに違和感をおぼえる
『...
ずいぶん必死だね。』
「...
最悪を想定しろ、そういったのはAだろ？」
『私は、可能性があるなら調べるべき、そういっただけだよ。』
･
･
やや厳しめの口調でナノが問うた
「Aはこの件に関わらない方がいいと思ってるのか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブルームーン(プロフ) - SCHALLさん» 勘違いしていました！！笑ご指摘、ありがとうございます！修正しておきます！更新、頑張ります！ (2021年1月12日 15時) (
レス) id: f025f828be (このIDを非表示/違反報告)
SCHALL(プロフ) - とても楽しく読まさせていただいています！あの…細かいことを言うようで申し訳ないですが、カイトが戦ったのはユピーではなく、ピトーだと思います！細かくてすみません…笑これからも頑張ってください！ (2021年1月12日 10時) (レス) id: 616289cb87 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！更新が滞ることが多く、申し訳ないです...以前、頂いたメッセージもとても嬉しかったです。できるだけ早く更新できるよう頑張ります！ (2021年1月11日 13時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 久々の更新でとてもとても嬉しいです！！！本当にこの作品大好きで。よく最初から読み返してます！！なのでほんと嬉しいです！涙 無理せず、頑張ってください！ (2021年1月11日 1時) (レス) id: aa479a5633 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - ねこねこさん» ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです...本日新しい話を更新しましたのでまた楽しんでいただけたら幸いです！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブルームーン | 作成日時：2019年10月26日 22時
