137話 過去篇 ページ24
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『(ちょっとだけ遺跡に行ってもバレないよね？)』
ジンのしている仕事がずっと気になっていた
どんな遺跡に魅了されているのか知りたかった
『(たぶん、こっち。)』
何の確証も無いまま直感で歩みを進める
１歩１歩と踏み出すたびに湿った地面がパシャパシャと反応した
テントが建っていた一帯の光が徐々に離れていく
遠くにかすむテントの光に振り返りながら思う
『(あっちに帰れば大丈夫...。)』
闇への好奇心
一人立ちしているような達成感
未だ見ぬものへと興味
踊る気持ちに一段と歩くペースを上げる
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『(まだ...つかない...)』
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数分歩き続けてきたものの、遺跡のようなものにはたどり着けなかった。
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『(うーん、残念だけど...帰るか。)』
よし！、と１８０度振り返って気付く
『(あ...テントの明かりがない。)』
確かに先ほどまで後方に豆電球ほどの明かりがあったのだ
まぎれもなくそれはテントの明かりだったのだが、それも見えなくなってしまっていた
『(いやいや、こっちに帰れば大丈夫...。
方向的には正しいんだから...。)』
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悪い予感というものはよく当たるもので...
かれこれ数十分歩き続けてもテントにはたどり着けなかった
『(歩いてる方向は間違ってないはずなんだけど...
いや、間違ってなかったらこんなにかからないよね...
迷子だ、私...。)』
テントに帰れないうえに、暗闇に一人...
心細い、もはやそんな軽い言葉では言い表せないほど恐怖を感じ始めていた
冷汗が背中をつたう
と、そこに妙案が浮かぶ
『あ、〈円〉使えばいいんじゃん。』
天才だ、そうおどけて不安をかき消しながらオーラを広げていく...
『...あれ？』
想像とは裏腹にうまく広がっていかない自分のオーラに焦りを覚える
『なんで...？』
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何度集中しても結果は変わらなかった
最後の切り札が使えず、あたりの闇へ吸い込まれていくように感じた
『もう、ジンに会えないのかな...。』
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ブルームーン(プロフ) - SCHALLさん» 勘違いしていました！！笑ご指摘、ありがとうございます！修正しておきます！更新、頑張ります！ (2021年1月12日 15時) (
レス) id: f025f828be (このIDを非表示/違反報告)
SCHALL(プロフ) - とても楽しく読まさせていただいています！あの…細かいことを言うようで申し訳ないですが、カイトが戦ったのはユピーではなく、ピトーだと思います！細かくてすみません…笑これからも頑張ってください！ (2021年1月12日 10時) (レス) id: 616289cb87 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！更新が滞ることが多く、申し訳ないです...以前、頂いたメッセージもとても嬉しかったです。できるだけ早く更新できるよう頑張ります！ (2021年1月11日 13時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 久々の更新でとてもとても嬉しいです！！！本当にこの作品大好きで。よく最初から読み返してます！！なのでほんと嬉しいです！涙 無理せず、頑張ってください！ (2021年1月11日 1時) (レス) id: aa479a5633 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - ねこねこさん» ありがとうございます！更新が不定期で申し訳ないです...本日新しい話を更新しましたのでまた楽しんでいただけたら幸いです！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 13a6e7da1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブルームーン | 作成日時：2019年10月26日 22時
