何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ6)

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69話ページ6

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クロロに連れられ夜の町を歩く

次第に人気の少ない方へと進んでいっていた

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貴『クロロ？』

廃墟の前で立ち止まる彼に声をかける

クロロ「ここだ。」

貴『え、ここ？』

クロロ「ああ。」

貴『なんで...』

クロロ「待ち合わせがここなんだ。」

貴『？誰と？』

なかなか全てを話そうとしないクロロに違和感を覚えた

貴『ねえ、ちゃんと教えて。』

クロロ「ヒソカと会う約束をした。」

貴『っ！！』

予想していなかった人物に緊張が走った

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貴『嫌。ヒソカに会いたくない。』

なぜクロロがヒソカを呼んだのか

そんな単純なことを考える前に真っ先に思ったことを発してしまった

クロロ「？どうした？」

俯いたまま顔をあげようとしないAをクロロがそっと抱き締めた

クロロ「何か、あったのか？」

そう、穏やかに問うクロロの優しさが痛かった

自分勝手な行動でヒソカを怒らせた挙げ句、未だに和解に至っていないなど、告げられなかった

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「ボクがどうしたんだい？♦」

あの独特な声が廃墟に響いた