何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ3)

今日:27 hit、昨日:15 hit、合計:127,538 hit

66話ページ3

「とりあえず...」

そう言いクロロは世界地図をとり出し、線を引っ張る

クロロ「ヨークシンと同緯度の場所だ。

この線上を移動すれば東に向かえる。」

貴『え...本気？』

クロロ「あぁ。

ヨルビアン大陸を横断したら船だな

この島に上陸して...」

クロロが地図をなぞりながら続ける

クロロ「横断したらまた船だ。

Aは大陸横断は車が良いんだったな？」

貴『いや...』

あまりに気の遠くなりそうな話に反論する気も失せた

貴『(あぁ、もう...)』

ふと地図のライン上の島に目がいく

貴『あ、』

クロロ「？どうした？」

貴『いや、ここ知ってるの。』

ﾄﾝﾄﾝ、とその島を指さす

クロロ「？」

貴『前にね、ちょっと...』

歯切れの悪いAに不思議がるクロロ

貴『んー...

何て言うんだろ。ゲームの中っていうか...』

クロロ「？ゲームの中？」

貴『グリードアイランドって知ってる？』

クロロ「...」

考えこむ様子を見せるクロロだったがじきに顔をあげ頷いた

クロロ「どこかで聞いたことはある。」

貴『たぶん、オークションかな？』

クロロ「かもな。

で、ゲームの中とはどういうことだ？」

貴『んーとね...

グリードアイランドって念能力者が作ったゲームなの。

プレイできるのは念能力者のみ。

ゲーム機に手をかざした状態で"練"をすると体がゲーム機に吸い込まれる...

ように見えるんだけど、実際はこの島に飛んでるの。

だから、プレイヤーが本当にプレイしてるのはゲームの中じゃなくてこの島ってこと。

プレイに必要なのは指輪とメモリーカードと...

ってごめん、勝手に１人で...』

クロロ「いや...

念能力者が作ったゲームか...

プレイできるのは念能力者のみ...」

貴『まさか...？』

クロロ「いや、わからない...が、興味はある。

どうやってプレイするんだ？」

貴『え？あ、ゲーム機とそれに付随するメモリーカード、あと専用の指輪さえあれば...』

クロロ「ゲーム機を探すところからか...」

貴『すごい希少だから難しいと思うけど...』

クロロ「そうか...

･

･

･

･

具現化出来ないか？」

ふと思い出したように口を開く

貴『え"！！！？

でも最後にさわったのだいぶ昔なんだけど...』

クロロ「何のための記憶力なんだ？」

貴『うぅ...

分かったよ...』