何でも屋と奇術師 Ⅱ (ページ21)

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41話ページ21

貴『んー、とね...

シャル、ウヴォーに渡した情報はどこで手に入れたの？』

シャル「プロハンター専用のサイトだよ」

貴『うん。

じゃあ、相手もそれに気づけば自分の場所が危ないと察知できるよね？』

フィン「それで？」

貴『んー...』

シャルナークから受け取ったリストから目を上げフィンクスに向き直る

貴『守りたいものがあって、

自分の場所が危ないってわかったらどうする？』

フィン「そりゃ、移動するだろ。」

貴『どこに？』

フィン「別のホテルの別の部屋だな。」

貴『あー...そっか。』

シャル「俺なら同じホテルの別の部屋だな」

貴『うん。私もそうする。』

フィン「なんでだよ？」

貴『たぶん、相手の守りたいものは、ネオンっていう少女１人だよ。

いつ襲ってくるかわからない敵がいるのに外を移動できるかなぁ...

しかも、少女１人に対して複数人の護衛がついているだろうし、大所帯で移動したらバレる確率が格段に上がるしね。』

フィン「なるほどな。」

貴『んー、でも...

このホテルにはウヴォーはいなそう...』

フィン「じゃあどこにいるんだよ？」

貴『どうする？フィンなら

私がフィンのことを追ってて、

じきに私が来ることがわかった...

そしてすぐ近くには隠してある守りたいものがある...』

ｺﾂｺﾂ

一歩ずつフィンクスに近づく

貴『ついに、私が貴方の元にたどり着いてしまった...

どうする？』

フィン「っ...！

どっか、遠くで...」

貴『うん。たぶん、ね

荒野とか...』

地図上のある一点を示した

フィン「じゃあ、早く...」

貴『だけど...

気配は全く...

これ以上は無理だよ...』

論に矛盾は無く、どこで間違ったのかわからなかった

ただでさえオークション開催により人で溢れかえっているヨークシンから

生きているか、死んでいるかわからないウヴォーギン１人を見つけることの難しさは計り知れなかった

･

クロロ「A、鎖野郎本人と、予言者については？」

貴『鎖野郎は、知らない。

鎖使いも聞いたことないしね...

でも、予言者なら、たぶんネオンじゃないかな？』

クロロ「どんなやつだ？」

貴『ん、実際には見たことがないんだけど...

占い、らしいよ

それも百発百中の』

クロロ「占い、か」