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佐久間を入れたはずだった。
インターホンが鳴ってドアを開けると
そこには誰の姿もなかった。
もしかして幻、、?
「あれ、佐久間は?」
とふっかが言うから我に返った。
「いや、いないんだよ。」
「は?さっきインターホンなったろ?」
「いや、そうなんだけど、開けたら居なくて、、。」
「どうなってんだよ。」
俺たちは頭を抱える。
そういえば、と思い立ってインターホンまで行く。
思った通り、佐久間は来ていた。
録画されていた。
けど、どうしよう。
あの様子、きっと何処からか逃げて来たのか。
とてもじゃないけど、元気ってわけじゃなさそう。
だったら誰が?どうしよう、助けを求めて来たのに。
「とりあえず、病院行かね?」
「え?どうして?」
「佐久間、病院連れ戻されたかも。
ほら、佐久間達にGPS付けてるって先生が。」
「あ、そっか。とりあえずみんなに連絡して行こう。」
口では返事しつつ、何か引っかかるなあ。
連れ戻すにしたって、オートロックのあるところを
どうやって潜り抜けたんだ?
それに医者が連れ戻したんだとしたら、
俺らに連絡あるはずじゃないか?
え、これ、結構ヤバいんじゃね?
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作者名:でん。 | 作成日時:2021年6月7日 12時