普通が恋したお嬢様 (ページ11)

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渡side

『私はさっきも言った通り、渡辺くんはとても優しい人だと思っています。
そんなに自分を作らなくても渡辺くんの周りには人が集まってきますよ。
大丈夫、あなたはとても魅力的です。』

渡「っ、、、」

人前で泣いたのは何年ぶりだろう？

会って数時間の女の子の前で泣くとか
めっちゃ恥ずかしいのに、止めたいのに、

全然止まってくれなかった。

((ぎゅっ

『私は渡辺くんの笑顔が見たいです！』

それからはずっとこの子に抱きしめられていた
流石に大泣きはしなかったけど、確実に俺の心は軽くなった。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

＼ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ／

『あら、もう授業終了の時間！戻りましょうか渡辺くん！』

渡「....おう」

『あ、そうだ！放課後少しお時間頂けませんか？』

渡「あー、まぁちょっとだけなら良いけど....」

『ふふっ、やっぱり優しいじゃないですか笑』

渡「っからかうな！」

『いいえ、からかってませんよ笑』

渡「笑ってんじゃん」

『元からこういう顔なんですぅ！笑』

渡「....あのさ！」

『？何でしょう？』

渡「....ありがとう」

「....いえ、私は事実をお伝えしたまでです ((ﾆｺｯ」

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

先「渡辺ぇ！木ノ瀬ぇ！！2人で仲良くサボりとはいい度胸だなぁー！！」

渡「....すいません」

先「放課後掃除だ！教室と！図書室も手伝ってもらうからな分かったか！！」

『.....誰が掃除なさるのですか？』

渡「バカ俺たちでやるんだよ！」

『へ？.....

.......えぇえええーーー！！！』

『私お掃除なんてした事も頼まれたこともございません！』

渡「....じゃあ出来ないじゃん！うん！しょうがない！先生、今回はこいつに免じて無かった事に... 『やりましょう！なべりん！』は？？」

え、今完全に無かったことに出来る流れだったじゃん何言ってんのこの子。え？大丈夫？
しかもなべりんに戻ってるし

先「おーおー！木ノ瀬はやる気があって頼もしいなぁ！
って事で頼んだぞ、なべりん！」

くっそムカつく！なんなの！

『はっ！私また！....』

放課後なんて来なければいいのに...