金髪美女の海賊 6

航海222日目 ページ21

side shima


せん子の様子が可笑しい

表情には殆ど出てなかったけど
何となくそう思った

予想は的中していた様でうら子から聞いた話だと嫌な記憶を思い出したかららしい

島「国を出て行くしか無かった…か。その理由は何なんやろうな」
船「色々あると思うで。例えば坂田とかもそうやん。あれはかなり特殊な理由やけど」

坂田か…

島民が洗脳され島にいると危険だから逃げた何てのは本当にレアケースや

島「他にはどんな理由があるん？」
船「んー…貴族やったよな？戦争があって逃亡したとか国内の政権争いで負けて潰されそうやから逃げたとか色々あるで」

要するに国外逃亡か

辛い思いしたんやろうな
それでもあんな風に笑っていられる位彼奴らは強い子らなんやろうな

島「聞いて…」
船「うん？」
島「聞いて答えてくれると思うか？」
船「うーん…難しいやろうね」
島「やろうな」

そんなの何となく分かる
しま子もせん子もこういう事は恐らく話たがらないだろう

せん子はきっと困った様な顔で笑って「うーん…ちょっとした理由やよ」言うか、全く違うことを言い信じ込ませるか

だいたいこの二択で教えてはくれへんやろう

島「賭け勝負でもするか」
船「何賭けるん？」
島「せん子の秘密」
船「それは賭けやない。まーしぃはその代わりに何を賭けるん？」

あぁ、そっちか
俺が賭けるもの…

島「俺の秘密？」
船「興味無いとか言われて終わりやろ」

それもそうか

島「夕飯のおかず」
船「問答無用でぶっ飛ばされるで？」

やろうな
結果が目に見えてる

船「はぁ…もっとちゃんと考えや」
島「おう」

流石に怒られた

俺の賭けるもの…か
何かあるか？

命？
要らんって言われる
それか重い

金？
分配は同じもんな筈やし要らんか

何でも1つ言う事聞いたるとか
それならええかな
それも要らん言われたら諦めるか

島「よし決まった！」

賭けに出すものが決まったのでパッと時計を見ると結構な時間になっていた

寝るかそう思いセンラに声を掛ける

島「センラー？寝るでー」
船「ん？あぁ…」

ん？
センラ？

島「電気切るけどええか？」
船「うん、俺も眠たなってきましたわ」
島「あぁ、おやすみ」
船「はーい、おやすみ」

雰囲気が一瞬おかしかった気がするが眠たくてボーッとしてただけか

それにしては違和感が

…気のせいか

さっき感じた違和感を「気のせい」そう理由付けをして部屋の電気を消した









To Be Continued

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