金髪美女の海賊 6

航海221日目 ページ20

side urata


坂田が悩んでいる

まぁ、大体の予想は着くが
こんなに考え込むなんて此奴らしくない

浦「坂田、気になる事があるんなら聞いてみろ。言えねぇ事以外は言ってくれるぞ」
坂「絶対教えてくれへんって分かってること聞きに行っても意味無いやん」

やっぱり
話して欲しいんだろうな

しま子が隠してる過去であり
せん子が苦しんでる過去

きっとしま子はせん子の為に内容を言わないようにするだろう
それにせん子は上手くはぐらかす

坂「話して欲しい。多分解決は出来ひん。けど、一緒に悩んであげることは出来ると思う。話して楽になる事もあるやろうし。何より俺らは仲間やから。頼って欲しい」

もどかしい

今の坂田の表情はこの言葉がピッタリだろう

頼って欲しいのに頼ってくれない
力になりたいのになれない
自分が信頼されてないんじゃないかと思えてくるし、そんな自分が情けない

これは俺自身が感じてる事でもある

せん子は抱え込む癖がある

うら子とさか子の時は迷惑かけたくないからと自分1人で何とかしようとした

まーしぃの時も傷付けたくないからか自分を殺してくれと言ったらしい

俺の時も屋敷に潜入時、せん子が捕虜になるフリをしたと聞いた

下手したら死んでたかもしれないような案件が次々に出てくる
完璧にこなした辺り流石せん子としか言いようが無いが危険な役回りをやり過ぎている

それも自分から率先して
傍から見たら死に急いでる様にしか見えない

無茶しがちなのはうりゃしましゃかたせんの奴ら全員がそうだが

さか子は全員に助けを求めてくるし、うら子は信頼してる奴にはしっかり相談する
しま子も抱え込むタイプだがせん子には話をしてから行動しているらしい

じゃあせん子は？

偶にしま子にも言ってなかったような事態をいつの間にか解決していたらしい

坂「俺ってそんなに頼りない？そりゃ年上の癖に2人よりも頭悪いで？試合も殆ど勝てん」
浦「少なくとも頼りないとは思ってねぇだろ。でなきゃ一緒に戦ってねぇよ」
坂「せやけど…」
浦「明日、坂田が思ってるそのまんまを伝えてみろ。それでも話さなかったら余程の事情を抱えてんだろうし、そっとしとくのがいい」
坂「何の解決にもなっとらんやん」
浦「話せるようになったら話してくれる可能性は上がるぞ」
坂「…分かった。そうする」
浦「おう。そうしとけ」

明日か

坂田の話を聞きながら少し困った顔をする2人の表情が安易に想像できるな









To Be Continued

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