金髪美女の海賊 6

航海218日目 ページ17

side you


し「刀かっこよかったな！」
『せやね』
し「…？どうしたん？」

刀を見せてもらって使わせて貰った後お風呂に入って部屋に戻った

気持ちが切り替わったからかさっきの話を冷静に振り返る事が出来た

だからこそ
違和感が生まれた

『…なぁ、しま子ちゃん』
し「ん？」

改めて考えるとおかしい

『礼儀作法を学ぶのって幼少期、家庭教師を雇って教えてもらうんよな』
し「そうやな」
『平民じゃ到底無理な事やんな』
し「せやな…強いて言うなら富裕層、豪商位の財力が無きゃ無理や」

だよね…

『じゃあ…影ってどういう人達がなる？』
し「場合によりけりやろ」
『そう、主に2択やけどね』

1つは代々仕えているそういう家系
もう1つは誘拐又は売られて来た子供

『洗脳されてて何故か解けたってことは誘拐されたり売られた子って可能性が高いやろ』
し「ん？まぁそうやな」
『そういう子って殆どが平民なんよ』
し「あー…統計的にはそうやな」

割合にして9割越え

『その場合の影は礼儀作法度外視で暗殺技術に特化した影になる』
し「ちょっと待てや。礼儀作法学ぶ子やって居るやろ？」
『せやね。けど、高い料金払って学ばせる程しっかりとは教育せんよ』

もし、彼が平民なら可笑しいのだ

『センラは私が分かる程には自然に体に馴染んだ礼儀作法が出来てる』

まして、洗脳が解けたならそんな作法自然と出てくるなんて有り得ない

し「ちょっとストップ！せん子の言っとる事が正しいとするとどうなるん！？センラはそもそも洗脳何てされて無い事になるで！？」
『そう言ってる』
し「やとしたら…センラは！」
『そういう家系に生まれて、代々仕えている影ってことや』
し「どうして…」
『勿論私の憶測やけど』
し「嘘やろ…」

しま子ちゃんは信じたくないと言うような瞳で見つめてくる
こんな事で私が嘘をつく訳が無いのに

し「何が目的なん？」
『分からん、けどこの船を潰そうとしてるのは間違いない』
し「何時になると思う？」

私が潰そうとするのなら…

『不味い…』

別働隊と本拠地で合流
油断もしてる

攻めるなら今日か明日が好機だ

『しま子ちゃん、戦える準備して。もし攻めてくるなら今日明日がチャンスや』
し「…分かった、怪しまれても困るから私らだけやけど」
『うん』

時間が稼げればいい
そうすれば皆の戦う準備を整える事が出来る

負けられない
守らないと









To Be Continued

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