金髪美女の海賊 6

航海214日目 ページ13

side you


し「成程？つまり、無理矢理にでも仲間にせんと私らが危なかったから」
さ「船ボロボロにして」
う「中にあった荷物も運んで」
『明らか私らに不利な勝負を申し出たと』

船長さんは良い笑顔で頷いた

あの時命の危険を感じてたんだけど？
事実危なかったんだけど？
うらたん達乗ってたけど？

零「話には聞いてたけど本当に結構酷いやり方だったんだな」
智「まぁ、生きてるから大丈夫だ」
零「被害者側からしたら大丈夫じゃあ無いだろうに。お前は…」

副船長さんの前だと船長さんも割と口調が砕けるようで、何時もより軽い感じがする

信頼してるんだろうな

し「まぁ、過ぎたことやし時効やろ。で？センラやルイの話だと別働隊が帰って来るにしては早いんやろ？何があったん？」
零「急に話を変えてきたな…」

本当に急だったな
否、本人にしてみればずっと気になってた事なんだろうけど

確かにその辺は気になってた
その話をする時の皆の顔の暗さも

零「あー…そうだな」
し「それはセンラも関係してるんか？」
零「お前、何か知ってんのか？」

センラ？何で？
何かあったっけ？

し「志麻から少し聞いてる。どういう風にこの船に来たのかとか、出生とかな」
さ「私知らんのやけど？」
う「同じく」

そういえば所作が反対側の海域のものと似てるかもしれない
ちゃんとしたものより雑だけど

『反対側の海域の人？』
し「私しか知らない筈やけど？」
『何となく行動がそうやったよ』

さっき思い出しただけなんだけどね

智「その通りだな。せん子、前俺に話した事覚えてるか？」

革命派の国の王族や貴族が海賊やってるっていうのとまだこっちにも居るかもっていう予想

『はい』
智「あれはお前の予想だったと思うが大体は合ってる。センラもその船の一員だ」
『え？革命派の？』
智「そうだ」

貴族？
それにしては作法が雑だ
護衛をしてる騎士？

し「影やって。公爵家の」

影か…
それなら納得出来る
色んな武器使えるのも、作法が雑ではあるけど出来てるのも分かる

『成程』
う「待って。公爵家の影？」
さ「影とは？」
零「裏で色々する奴らの事だな。情報集めとか裏工作とか暗殺とかしてる。階級が上の方だとお抱えが居るもんだな」

確かに居た、家にも
私にも…

智「話を戻すぞ──」









To Be Continued

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