元怪盗彼女は狙われる。≪鏡音レン≫

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「うん！Aちゃん似合うよ！」

白いブラウスに赤チェックのリボン。

そして赤のチェックのスカート。

スカートとリボンは季節ごとに変わるらしい。

この辺りでは制服が可愛いと評判らしいが、

ある一定の条件を満たさないと入れない学校。

「今梅雨から夏にかけては水色のスカートとリボンなんだよ！

秋と冬はそれ！赤バージョン！」

リンちゃんは楽しそうにしている。

よっぽど服のコーディネイトとかが好きみたいだ。

「ほら！それにクリーム色のセーター着たら完璧!」

リンちゃんは次々と私に服の説明をしながら着せていく。

ブレザーはさすがにもう暑いから着なくていいらしい。

なのにブレザーについて熱く語ってくれた。

「ブレザーはキャラメル色と黒色！どっちもふちに白のラインがついてるの!

それがまたいい感じにブレザーの可愛さを引き立てて…。」

瞳に星をたくさん含んだような輝きを見せながら

機関銃のように言葉を浴びせるリンちゃん。

浴びせながらもお姉ちゃんからもらった香水を少しつけてくれる。

そんなリンちゃんを止めたのはレンの声だった。

「リン。もう出発しないとヤバいぞ。」

「え…わぁぁぁあ！Aちゃん！早く早く!

車で一緒に行こう！」

私はリンちゃんに引っ張られながら部屋を出た。

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