元怪盗彼女は狙われる。≪鏡音レン≫

９３ ページ14

・



・


「如月さん。よろしくね。」

「よろしく。」

私はにこっと微笑んで男子に挨拶をする。

今日は初めての席替え。

となりは笹条聖也と言う名前の男子。

なんでもかっこいいと女子に評判らしい。


綺麗でかっこいい顔なんてレンの顔毎日見てるからなぁ…。

レンのほうが確実にかっこいいし…。


完全に親バカならぬメイドバカになっているので私は頭をぶんぶんとふった。

「如月さんってこの学校が初めての学校？」

国語のプリントをしながら笹条が聞いてくる。

「うん。家の事情とかでいけなかったんだけど…

レン様が手続きとかいろいろと手を回してくれて行けることになった。」

最後の問題を書き終えてプリントの見直しをして、少し笑う。

現在自習の時間でなんの教科でもいいらしい。

「お、如月、お前国語だけはずば抜けて出来てるな。」

上から先生の声が降ってきて褒められる。

私は先生を見上げてお礼を言った。

「へぇ如月さんって国語できるんだ。」

「国語以外はぼろぼろだけどね…。」

「じゃあ、国語教えて？数学とか教えてあげるから。」

「本当？」

そう、私は数学がボロボロだ。

小テストは３３点。という最悪の点数だった。

それに対して国語は９８点かなりの好成績だった。

「じゃあ、数学出して、教えてあげるから。」

「ありがとうっ!!!」

「へぇ…。




可愛いじゃん。」

「は？」

「あ…。ううん。なんでもないよ。」






・









・








・








・



「へぇ…。狙っちゃおうかなぁ…？」

９４→←９２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す